疑惑〜確定診断編 >>>>

「まさか自分が」と誰もが思っている

発端は検診での再検査

人生初のMRI検査だ!

組織採って調べてみませんか?

またも結果は持ち越しなのか……

Y先生との出会い

もう一度エコーとMRIをやる

浸潤性小葉癌かも?

痛い痛い痛い針生検

確定診断の日

「いい癌でよかったね」

知識武装して恐怖に立ち向かう

手術日と術式の決定

形成外科を初受診

どんどん気持ちが滅入ってくる

先生におまかせいたします!


摘出手術・治療編 >>>>


乳房再建編 >>>>


乳頭乳輪再建・経過観察編 >>>>


ついにサバイバー編 >>>>


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手術日と術式の決定

「こないだやってもらった術前検査だけど……心電図でちょっと不整脈出ちゃってるねぇ」
「ええええ?」
「ま、手術に支障あるレベルではないけど、心臓内科で診といてもらおうね」また余分な検査や診察が増えるのかあ。
それから服用し始めた薬についての問診、必ず行う丁寧な視触診をすませて、いよいよ本日のメインテーマに話は移る。
「さて、仕事の整理はついた? 手術日いつにしようか」
「はい。なんとか。9月の上旬から中旬は空けました。下旬から10月にかけてはぼちぼち次の仕事が動き始めるんで……」
「そう。じゃあ第1週か2週がいいね。手術は月・水・金! あっ2日の金曜は駄目だよ、その日は学会!」
患者としては外科手術を受けるなんて一大イベントなのだが、執刀する先生にとっては日常の一コマでしかないのだ。でも、レストランの予約を入れるように「じゃ、○日で!」なんて気軽に言えない。
「私が『この日!』とか適当に言っちゃっていいんですか?」他の患者さんの予定だってあるだろうに。
「そうだなあ、じゃ、9月7日! 入院は6日ね。OK?」
「7日……あ、はい、わかりました」
「よーし。じゃ7日……と。で、手術はどうする? 全摘か、シリコンで再建か、もちろん後から再発の心配がなくなってから自家組織で再建も出来る。背中からならここで出来るし、お尻から作る先生の病院に紹介も出来る」
Y先生の口調は「Aランチにしますか、Bランチにしますか、どっち?」と問うのと同じくらいに気軽く、重大な決定を告げるために張りつめていた緊張がすっと弛んだ。
「シリコンで再建……してください!」私に適用可能ないくつかの術式を先生に説明され、それをとっかかりに自分なりに調べて勉強していろいろ知識を補足し、それぞれのメリットデメリットを十二分に理解した上での選択だ。私はベストの選択をしたんだ……そう思いたい。
「よーっしゃ、わかった! シリコンで再建な?」Y先生は力強く頷くとカルテにぐりぐりと書き込む。

皮下乳腺全切除とはどういう手術かというと、全摘ではあるのだが乳房をばっさり切除するのではなく、皮膚や筋肉や脂肪を温存して乳腺のみを全部切り取る手術だ。つまり肉まんの餡だけを出すみたいにして、中身をまるっと人工物に入れ替えるわけ。とりあえず最初の手術ではいきなりシリコンは入れずティッシュエキスパンダー(組織拡張器)を胸筋の下に挿入しておく。いわばこれは水風船で、術後少しずつ生理食塩水を注入して皮膚を少しずつ伸ばしていき、半年後くらいにシリコンインプラントへの入れ替え手術をする。私の場合は癌が乳頭直下だったこともあって、乳頭乳輪の温存は微妙だそう。もちろん後で再建出来るけど、もう一回手術が増えてしまうし、やっぱりどうせなら自前の乳頭を残したい。
「乳首、取っちゃうんですか、やっぱり……」私が落ち込んでいると、先生はとりあえず残して切ってみると言ってくれた。
「でも、癌があったら取るよ。わかってるね?」

M病院の乳腺センターは形成外科と連動している。調べていく過程で知ったのだが、形成外科のドクターは自家組織での乳房再建の第一人者だった。人工物での再建でもその先生がしてくれるそうだ。
そういうわけで術前に一度形成外科の診察を受けなくちゃならないし、心臓内科も受診しなくちゃならない、あと一ヶ月といってもいろいろ忙しい。私の場合は仕事の段取りつけるためにわざわざ手術日を延ばしたわけだが、いったい何度病院行かなくちゃいけないんだって感じ。

それでもこれで目標が定まった。切除した乳腺の病理結果によっては、その後の治療がどうなるかはわからないけれど、それはその時に考えればいいことだ。今からあれこれ思い悩み続けていたら頭も精神もパンクしてしまう。

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