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手術──再び辛く長い一夜

なんでこんな手術受けちゃったんだろう……

再建乳房と感動の初対面!

再び苦しむ激痛の夜

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快復停滞の分岐はどこにあるの?

そろそろ退院が視野に入ってきたかな

30日ぶりで外の世界へ

背中の大怪我、続行中

ドレーンを入れての強制排液

「カサブタ剥いじゃおうね」

恐怖の溶解脂肪ダダ漏れ事件

医療従事者と患者との間には温度差がある

傷口が裂けちゃった!

背中の傷に植皮を開始

遺伝性乳癌による予防的乳房切除に思うこと

いっこうに脂肪流出が止まらない

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再び苦しむ激痛の夜

その晩も睡眠導入剤とロキソニンを飲んで横になった。ところが背中の傷がチリチリと痛んでなかなか眠ることが出来ない。悶々としながらも時々うつらうつらしていたのだが、真夜中過ぎに背中のかなり肩寄りの部分──おそらく縫い終わりの一番端のあたりの痛みがキリキリと強くなってきた。睡眠剤も痛み止めもすべて吹っ飛ばす勢いで、一睡も出来ないし、のたうち回ろうにも体位変換も出来ない。脂汗が滲んで呼吸も切れ切れになり、耐えかねてナースコールのボタンを押したのは3時半頃だったか、もう4時になっていたか……。

どうやらドレーンから出ているドロドロした滲出液がチューブの途中で詰まってしまったようだった。ポンプの圧がかかって滅多に逆流はしないようになっているらしいけど、吸い出していかないので溜まりまくってそれで痛みが出たらしい。背中の真ん中から腰にかけてはまだ麻痺していて、あまり痛みを感じなかったのかも。そのまま放置して排液が体内に逆流したり、ドレーンの傷口から漏れ出してしまったら、感染症の危険もある上に悶絶ものの痛みだという。無理に我慢しないで助けを求めてよかった……。
駆けつけてくれたナースは、なにかの器具を使ってチューブをしごいて詰まったドロドロを細かくしたり先に押しやったりしてくれた。そうやって丹念にしごいているうちに、しゃばばばっとボトルの中に液の落ちる音がして、ようやくチューブが貫通。その瞬間、滲出液が背中の内部を流れていく感触があって、これがえらく痛気持ち悪かった。
その後は少し楽になり…というよりは、痛がることに疲労困憊して3〜4時間ほど眠れた。明け方まで眠れなかったことを考慮して申し送りをしておいてくれたのか、朝の検温と血圧測定は普段よりずいぶん遅らせてくれたようだった。

目覚めて見上げた空は穏やかに晴れ渡ってた。ベッドの窓越から見るので、暖かいか寒いかはよくわからないけれど。
昨夜の顛末はちゃんとドクターに報告されていて、しばらくは痛み止めはバンバン投与!ということになった。薬の種類とタイミングを模索して、激痛と睡眠をうまくコントロールしなくちゃ。その他にも、体位変換やベストポジション姿勢の確保とか、いろいろコツを極めてうまくつきあっていかないとね。
試行錯誤の結果作り上げた“お薬スケジュール”は、経口のロキソニンは6時間ずつあけて3回(朝食後の8時頃とお昼過ぎの1〜2時頃と夕食後の7時頃)、夜11時頃に睡眠導入剤を飲んでボルタレン座薬を入れる、というもの。私が間違えないように、ナースにも一発で伝わるように、しっかりメモ用紙に書いて薬入れのシャーレ内に入れておく。毎朝飲むホルモン剤もあるし、入院期間中には病状に応じて便秘薬や抗生物質などが処方されたので、都度メモに書き込んでおいた。
ドレーンの詰まりを貫通させたら、術後からずっと続いていた微熱が完全に下がった。その日の午後にはシャンプーもしてもらえてサッパリスッキリ! 少しずつ元気になっていけそう。

手術日の朝は満床だった私の4人部屋だが、術後翌日の午後に戻ったら1人退院していて、さらに翌々日には同じ手術日だった乳腺線維腺腫の患者が退院して、さらにその翌朝、残りの1人が退院していったので、完全に個室状態になった。カーテンも全部全開して広々、気分がいい。不意に甘いものが食べたくなり、術後初めて売店に行きアイスクリームを買って来た。窓縁に腰掛けて青空に屹立する東京タワーをぼーっと眺めながら、ゆっくり味わうアイスクリーム、心から美味しいと思った。3〜4日前までは「どうなっちゃうの私?」だったのが、こうして「アイス美味しいなあ」なんて思っている。まだまだ身体中痛いけど、うまく動かせないけど、人間てすごいなあ……回復していくんだよなあ……
日曜日なので診察も回診も手術もなく、スタッフの数も少なく、ラウンジは面会の人たちで賑やかなことになってるけど、病棟全体に緩やかな雰囲気が漂っている。お見舞いに来るとしても来週以降にしてねと友人知人たちには頼んであるので、今日はとにかくゆっくりする。

さらに翌日の28日、手術から5日が経過して、ナースの手を借りながらではあるけれど下半身のみシャワーを浴びられた。実は入院してからお通じが小指1本くらいしか出てないくて、それが地味につらかったのだ。手術日は絶食だったにせよ、入院前のフレンチのコースも含めて一週間分の食事がまるっと体内に留まっていたわけで、お腹が苦しくて苦しくて。アイスクリーム食べたりシャワーで下腹部を温めたりと頑張ったけど、なにしろ傷が痛すぎていきめないんだもの。結局マグミット錠を処方してもらって解決せざるをえなかった。

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