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皮膚パッチテストの一週間

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手術まで首を洗って待つのみ

手術──再び辛く長い一夜

なんでこんな手術受けちゃったんだろう……

再建乳房と感動の初対面!

再び苦しむ激痛の夜

入院生活のタイムテーブル

快復停滞の分岐はどこにあるの?

そろそろ退院が視野に入ってきたかな

30日ぶりで外の世界へ

背中の大怪我、続行中

ドレーンを入れての強制排液

「カサブタ剥いじゃおうね」

恐怖の溶解脂肪ダダ漏れ事件

医療従事者と患者との間には温度差がある

傷口が裂けちゃった!

背中の傷に植皮を開始

遺伝性乳癌による予防的乳房切除に思うこと

いっこうに脂肪流出が止まらない

乳癌治療に関するいくつかのニュース

そろそろ心が折れてきた

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旅立ってしまった友

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背中の傷に植皮を開始

一連の狂騒状態の一週間を過ごしての朝、シャワーで流しながらよくよく見たら、傷穴はぱっくりしているものの乳房そのものは変形していなかった。健側に比べて再建乳房はまだずいぶん大きい。

考えても仕方ないとは思いながらも、やっぱり心の中には常に「どうして」「なぜ」ばかりが渦巻いている。
今思えば、1ヶ月半くらい前(退院後2〜3週間)から同じ手術を受けた他の人に比べてずっと胸が痛かった。全体的にぐわーっと痛んだり、乳房の外周部がチクチクとした痛みに取り囲まれる感じがしたり、しばらく横になってから起き上がる時に流れた胸が戻ってくる感じがじんわり痛かったり。
あれは脂肪がじわじわ溶けてて胸の中に溜まってたんじゃないだろうか? 背中の傷のせいで仰向けでなく健側乳房を下側に横向きで寝ていたから、胸の谷間寄りのところに全部集まってきてて、ある日決壊した……そういうことなんじゃないだろうか? 谷間寄りの脂肪だけが溶けたわけでないので、形崩れしなかったんじゃないかしら。全部推測でしかないけれど。でも、サインはあったのだ。
ただその段階では、痛いのだと訴えてもドクターには伝わらないのは仕方ない。赤く腫れてきて初めて彼らは「脂肪が溶けてるのかな?」ってわかるわけだから。

「こんなふうに漏れてきちゃう人っているの?」
T先生に尋ねてみたら「時々ね」との答えだった。手術前に5kgくらい太ってきちゃったとか、体脂肪35%以上あるとか、運動なんて金輪際したことのない人とか……私はあまり当てはまらないんだけどなあ。とにかく、手術のやり直しになることや手の施しようがなくなることが一番の恐怖だったので、その心配がなくなったのはよかった。後はまた根気よく治癒を待つのみ。ホントにトラブルエピソードに事欠かなくて、忍耐強くなったもんだとつくづく思う。

再建手術には直接は関係ないけれど、乳腺主治医のY先生はやっぱり私の心の支えなのだということは再認識した。診察室に入るなりボロボロに泣いてしまったのは、まったくイイ歳してなんなんだって感じだけど。あの時は決壊ダダ漏れから10時間くらいしか経ってないし、ろくに眠ってないし、パニック状態を引きずっていたから。だから、切開傷が新たにできたとしても、絞ったのが形成外科的には推奨されないことだとしても、精神的部分のフォローも含めて処置してもらって正解だったと思っている。

背中の傷からドレーンを抜いてから一週間経った4月15日、化膿などしていないことを確認してから、カサブタを剥がした傷への植皮が始まった。
植皮といっても大がかりに皮膚を剥いで移植するわけではない。
T先生曰く「元気な皮膚をちょっと分けてもらうって感じかな」とのこと。
まず背中に麻酔。まだ感覚の戻りは不十分で、針を刺した感触はこれっぽちもないし、痺れてくる感覚もない。それからデザインカッターみたいな小さなメスで傷のすぐ近くの健康な皮膚を7〜8mm四方くらいに薄く削ぐ。切り取ったところはちょっと擦り剥いたような感じで、出血して少しヒリヒリするけど、半日ほどですぐ治る。剥いだ皮膚を粗みじんに刻んで、挿し木みたいにちまちま埋め込んでいくのだ。

合わせ鏡で背中を見てみると、鮮紅色の筋肉組織に刻んで植えた皮膚の白い粒がポツポツしてて、サラミソーセージの断面そっくり。ホントに私の喩えは食べ物ばかりで申し訳ないけれど、またしても “人間も肉” の思いを強くする。
そして2〜3日が経過すると、その破片のような皮膚が少し広がっているのだ。まるで、何かの菌を培養しているみたいに。身体って……すごい! 治癒する力ってすごい! 結局、自分の身体が自力で治していくのであって、植皮はその手助けでしかないのだ。

これを毎週、可能なら3日おきくらいに畳み掛けるように何度かやって、一気に増やしていくそうだ。結局、4月15日に続いて、18日、25日、5月2日の合計4回通院して植皮した。いったん根づいた皮膚の欠片が広がり始めると増殖スピードに加速がついて、新しい皮膚が表面を覆い尽くすまで1ヶ月かからなかった。まだクレーター状にざっくりえぐれているし、皮膚表面もボコボコに汚いけれど、それは気長に治すしかない。
背中の治りは1〜2年スパンで覚悟してるけど、胸の脂肪は溶け続けていてチョロ漏れ継続中。もう3週間以上経つんだから、そろそろ止まって欲しいなあ……。
デコルテ部分の膨らみが出来てブラも改造したってのに、ガーゼを貼る関係上、またも入院中の胸帯に逆戻りで、クルーネックや大きめ丸首が着られない。せっかく春物の服を買ったのに。相変わらずお腹も、腹巻+腹帯+ウエストニッパーのぐるぐる三枚重ねだから、あんまり暑くなってもらっても困るけどね。

GWに突入し、傷の治りはそんな状態でも、体調はかなり戻って元気になってきた。仕事の方にも丸2ヶ月サボってしまったしわ寄せがきている。そろそろ日常生活に戻っていかなくちゃ。

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