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乳頭乳輪再建。ついにおっぱいが完成する!

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僕が医者続けてる限りずっと診るからね

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僕が医者続けてる限りずっと診るからね

3日後の2月27日もM病院へ行く。またしばらく立て続けに通院しなくちゃいけないのね、面倒臭いなあ……。
傷の方はというと、手術当日と翌日は股間がとってもとっても痛かったのだけど、もうあまり痛くない。痛み止めも3日目の朝に使ったきりで、新たに処方し足してもらうまでもなかった。こういう場所って治りが早いのかしら? とはいえ、のべつまくなしに痛み続けなくなったというだけで、時折チリチリした痛みは走るし、歩いたりトイレでの着脱の際にショーツの縁が傷口に当たるのは気になったりはする。まだ自転車のサドルにまたがるのは無理だけど、ジーンズは穿いても大丈夫だった。乗り遅れそうなバスに向かって走ることもできるので、ほぼ普通の生活に戻っているといえるだろう。でも、胸部分のシャワーはまだ2週間先だそうで、この季節は寒い。この日の診察で、ようやく下半身だけの半身浴ならOKとの許可をもらってきた。
定着するまで保護していくのが大変そうだけど、乳頭乳輪再建は思った以上に痛みも少ないし、身体も楽だ。

次の通院日は3月3日、手術からちょうど2週間、残りの抜糸の予定だった。出がけにバタバタしてしまって午前中受付のギリギリの11時20分頃に駆け込むと、入口の自動受付期が閉鎖されている。なんと病院の電子システムが大クラッシュして復旧の見込み立たずだそうで、今日は診察も検査も中止なんだとか。びっくり! わざわざ来たってのに……ガックリ脱力。私の抜糸は数日くらい遅れても大丈夫なんだろうけど、遠方からの患者さんとか、病状的に診てもらえないと困る人だっているだろうにね。
そういうわけで、その日はテープとガーゼを剥がしてもらえなかったので、またも乳頭乳輪への対面は延期になってしまった。

たまにチクチク痛むけど、多分順調なんだと思う。今までいろんなトラブルが起きた時って、明らかに変な感じの痛みなどの兆候があったから、今回はそれがないので大丈夫なんじゃないかしら。ただ、病院の都合で門前払いには軽く立腹したので、勝手にアルコール解禁してしまった。といっても缶ビール1本だけ。

3月6日、ようやく抜糸。植皮の抜糸って何度かに分けて少しずつ行うんだそうだ。いちいち通うのは面倒だけど、それこそが傷をふさぐためだけの縫合との違いなんだろう。
診察台に仰向けに寝かされたので、その姿勢のまま頸がつりそうになりながら再建乳頭をチラ見した。確かに乳頭と乳輪の形をしている! でもカサブタかぶってて真っ黒! うへえ、ちょっとグロテスクかも……。
私の内心のショックはよそに、S先生は目を細めて「ああ、いいねぇ〜〜」
「ホントですか? 普通に順調ですか?」しつこくしつこく念を押してしまうのは、やはりこれまで一筋縄でいかないことが多すぎたから。

植皮した乳輪は黒い糸で縫いつけてあった。かなりプチプチと抜いていたようだけど、まだところどころに糸が残っている。それにしても真っ黒だなあ……なんだかフジツボみたい。
「このカサブタねえ、みんな “薄皮” とか呼んでるけど。ポロポロ剥けてくるからね。でも無理に剥がさないでね」
レストンとかいう糊つきのスポンジシートをもらった。これを5〜6cm角に切り分け、四隅を45度に切り落とし、ふろふき大根のように面取りし、中央に穴を開ける。この魚の目パッドの親玉のようなパッドで乳頭をしばらく保護し続けろとのことだった。ようやく上半身のシャワー許可もおりた。でも浴槽に浸かるのはまだダメだって。

帰り際に先日のシステム大クラッシュで受付すらしてもらえず帰ったことをS先生に軽く愚痴ってみた。
「ああーあれねえ。受付開始して5分くらいで起きちゃったの。だから僕たちみんな上でスタンバイしてたんだよ。呼び出してくれれば診てあげたのに」
「えー! そうなの? だって『診察も検査もできません』の一点張りでしたよ?」ゴネ続ければよかったってこと? でも軽く文句言っても「申し訳ございません」と事務的に返されるばかりだったしね。延々と怒鳴り続けてるジジイとかいたけど、あの真似をしろってこと? いやあ〜それはできないわ。

S先生が言ったように、2〜3日経つうちに薄皮が半分剥がれてきた。それだけでずいぶん乳頭らしくなってくるから不思議。まだ赤みが強く色が濃いめだし、心持ち大きめな感じ。
とりあえず身体は元気になってきたので3週間ぶりにスポーツジム復帰してみた。ちゃんとカバーしているにもかかわらず乳頭の先がすれてヒリヒリする。
そして案の定、スポンジについていた接着剤にかぶれた。接着面にガーゼを貼って刺激の少ないテープで止めることにした。日を追うごとに薄皮はどんどん剥がれ、どんどん乳頭乳輪らしくなってくる。バスルームの湯気で曇った鏡に映してみると、再建胸だなんて一瞬ではわからない感じ。私には珍しく、めちゃくちゃ予後は良好だ。でもなあ……必ず何か起きてたからなあ……どんでん返しがないといいんだけどなあ。一抹の不安がよぎってしまうのはしかたない。つまり「想定外のことが起こるのが想定内」になってしまっているのだ。

そういえば乳頭再建手術の日。
「僕が医者続けてる限りはずーっと定期的に診るからね」S先生はそう言った。どんな想定外のことが起きても、きっと先生は対処してくれるはず。うん、きっと大丈夫。

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