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乳癌と乳房再建の意識調査

インプラントによる乳房再建が保険適用になって約1年経ち、癌専門サイトや雑誌だけでなく新聞や一般週刊誌などでも乳房再建にまつわる記事がちらほら見受けられるようになってきた。私のような乳癌患者や患者家族といった当事者ではない人々の意識もずいぶん変わってきたのかもしれない。

そんな頃にネットで興味深い記事を見かけた。インターネットリサーチによる乳癌と乳房再建に関する意識調査で、本人もパートナーも乳癌にはなっていない一般男女1000人を対象とし、全国の20代〜60代の5世代から男女100ずつの200サンプルを収集し集計したというもの。

まず、乳癌によって乳房を切除することになった場合に乳房再建を希望するかを女性に聞いたところでは、63%が希望する、17%が希望しない、20%がわからない、とのこと。年代別では、当然のことながら20代が70%と最も多い。年代が上がるごとに希望する人の割合は減ってはいくものの、各年代すべてで過半数の人たちが再建を希望している。希望しない人の数は年代を上げるごとに増えていって、50代では5人に1人、60代では4人に1人になる。
罹患前だとあまり実感は沸かないだろうから、50代以降になって「今さらその歳で乳房なんて」などと思うのかもしれない。でも、たとえ何歳であっても、実際に乳房を切除された自分の身体に最初に対面する時は、覚悟していてもそれなりにショックは受ける。それに、片胸だけの身体は、見た目だけでなく体幹のバランスも崩れるし、胸元を押さえないとお辞儀ひとつできないとか、意外に生活は不便なのだ。こればかりは経験してみないとわからない。だからこそ、実際の乳房再建の現場には50代60代の患者は多いのだ。罹患から10年以上経ってから、やはり乳房を取り戻したいと再建に踏み切った人たちだってたくさんいる。

次に男性に、配偶者やパートナーの乳房再建に賛成するかどうかを尋ねたところ、賛成するが72%、賛成しないが6%で、こちらは逆に年代が上がるほど賛成度も上がるという結果になった。なんと50代男性の賛成が83%と最多、60代男性の賛成は79%と次ぐ。40代以上の男性で集計すると、賛成は79%、賛成しないは5%となった。再建することによって前向きに自信を持って生きて欲しいと考えていることが主な理由になっているそうだ。
40代以降のおじさんたちの8割が、同じく40代以降のおばさんたちの乳房の再建に賛成しているとは……! 正直いって私が思っていたよりずいぶん多かった。さらに、女性よりも多いという結果が出るとは、ちょっとした驚きだった。40〜50代は乳癌罹患のピーク年齢でもあり、親類縁者や友人知人に患者もいるだろうし、明日は我が身という感情も働くのだろう。きっと20〜30代の男性にはまだ実感がないんだろうな……。「おばさんの乳房なんてどうだっていいだろう」とか「その歳になってまで気持ち悪い」とか「作り物のオッパイなんて意味ない」などと考えていそう。

乳房切除後に乳房再建しないことによる生活への影響を複数回答可で聞いたところ、男女とも「精神面や気持ちに影響がある」との回答が最も多く、男女とも6割を超えた。
乳房再建するとどのようなことが得られるかを複数回答可で聞いたところ、女性のトップは「温泉やプールに抵抗なく入れること」、男性のトップは「女性としての自信」との結果だった。女性は実利的な要素が大きく、むしろ男性の方が精神的なものと捉えているようだ。

といっても、ただイメージしているだけの数字と、実際に乳癌に直面した場合の数字はやはり大きく違う。現在、毎年約6万人が新たに乳癌と診断され、約4割が乳房を全摘出するが、乳房再建する女性は1割強にとどまっている。いざ自分がその立場に立ってみると、またメスを入れて痛い思いするのは嫌だとか、再発の不安があるとか、いろいろあるのだろう。
2013年7月からシリコンインプラント再建の保険適用が開始された。以前に乳房を全切除した患者でも保険を使って再建できる。これまで自由診療で100万円強の患者負担は、保険適用と高額療養費制度で10万円程度になった。
乳房再建に対する懸念を聞いたところでは、全回答者の63%が費用の負担が大きいことと答えた。健康保険が適用されることを知っている人は全回答者のわずか3%だった。保険が使えることを回答者に知らせた後に乳房再建への懸念を改めて問うたところ、費用負担をあげた人は37%に下がったという。

一般的な理解と認知ってそんなもんなんだろうなあ……。

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