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番外編/まさかまさかの救急搬送

4年足らずの短期間に乳癌と乳房再建にまつわる手術を6回も受けて、ようやくこれで完了したとホッとしてからわずか3週間。乳癌にはまるで関係ない番外編ではあるものの、全身麻酔で緊急手術を受ける羽目になった。

2015年7月3日の晩、私は遠方からの友人と会い、焼き鳥と日本酒をバクバク食べた。盛大に飲み食いしお喋りし、とても元気だった。翌日4日の土曜日は仕事場に出ていたのだが、昼食後ちょっと胃が重くもたれるような鈍痛があった。
昨日の痛飲が尾を引いてるのかな、お昼のお弁当の食べ過ぎちゃったのかな、そんなふうに思いながら仕事していたが、夜になってもお腹が空いてこない。少しは胃に入れておかないとと、冷蔵庫にあったワインとチーズとクラッカーを少しつまんだ。翌日は日曜でもあるし、無理に終電で帰るより始発を待とうと身体を横たえたところ、1時間もしないうちに強烈な吐き気と胃痛が襲ってきて、チーズもワインもクラッカーもすべて吐いてしまった。下痢もしたので、その時はきっとチーズが傷んでいたのだと思った。ところが20回以上トイレを往復して吐くものが胃液だけになっても吐き気も痛みも鎮まらない。

一睡もできないまま朝になっても、疼くような痛みは続いている。タクシーで帰宅し、ホットミルクを飲んでみたが5分もしないうちにすべて吐いてしまった。水を飲んでも吐いてしまうので痛み止めも飲めない。痛みは鳩尾のあたりから下腹部あたりに移ってきていた。子宮の位置よりはちょっと上だけど、棒切れやヘラのようなもので腹部全体を掻き回されるような痛み方は生理痛に似ているような気がする。私は10代20代のころは3〜4回おきにかなり酷い生理痛に悩まされていたのだ。ちょっと記憶が遠いけど、似ている。
とにかく痛みを和らげて眠りたくて、生理痛の時にそうしていたようにタオルで包んだカイロを下腹部に当てた。ひとつだけ残っていた座薬の鎮痛剤も使った。このことが急激な悪化を招く結果となったのだが……。

座薬のおかげで2〜3時間ほどは眠れたようだが、お腹の中を練り上げられるような痛みで目覚めた。昨晩よりも朝よりもずっと強くなっていて、やっぱり水を飲んでも吐いてしまう。身体をくの字に折り曲げた姿勢しかとることが出来ない。明日の朝一番ですぐ近くの胃腸内科を受診するつもりだったが、夜が越せるか自信がない。救急病院へ行くべきか、行くにしてもウチの近くの救急はどこなのか、それとも救急車を呼んでもいいものなのか、くの字で悶えながら脂汗ダラダラで1〜2時間以上迷っていた。とうとう人生初の119番をかけてしまった。

119番してから10分ほどで到着した救急隊の人たちはとても頼もしく見えた。3人のうちの1人は、オロオロするあまりにパニックになっている母の鎮め役にまわってくれる。本人より家族がパニックになる、こういう事態にとても慣れていた。
経緯の聞き取りもとても簡潔かつ的確。私の痛がり方を見て「結石かもしれない」と話している。とにかく二次救急に搬送するレベルではあるらしく、手術や入院の前提で準備するよう言われた。私はくの字のまま、必要な品物をトートバッグに放り込んだ。クレジットカードと保険証の入った財布、歯ブラシや1〜2泊分の基礎化粧品を常に入れている化粧ポーチ、スマホと充電ケーブル……あと何だろう? 思考力が麻痺して思い浮かばない。

繰り返しになるが、救急隊の人たちは本当に慣れている。タンクトップと短パンの寝間着姿のままの私に「何か羽織るもの持ちましょう」、玄関を出る時に靴箱の上のキーホルダーに気づいて「鍵を持ちましょう」。ちゃんと帰る時のことも考えてくれるのだ。

救急車というのはまことに乗り心地の悪いものだった。なにしろ頭の上でサイレンが大音量で鳴り続けていて、これだけで心拍数があがりそう。サンデードライバーだらけの夕方の環状八号線を走っていたので、赤信号通過するだの道をあけろだの常にマイクで叫び続けている。よけてくれない車って結構いるもので、減速と加速がゴツゴツと身体に響く。通過させてくれない車と交差点で接触しかかり、急ブレーキで寝台から放り出されかけもした。転げ落ちかけた私を救急隊の人が受け止めてくれたけど、余計な怪我が増えるところだったし、とても怖かった。救急車が事故ったらどうなるの? 現場検証とかどうなるの?
吐いてもいいように袋を持たされたけど、この状態で的確に袋内に吐くのなんて無理だ。悶絶しながらも朦朧としてきたあたりで、どこかの救急センターに着いた。

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