浅葱色(あさぎいろ)
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R0:G137:B158 |
#00899E |
C85:M20:Y30:B11 |
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青味がかった葱の色。浅い藍染めの緑味の色。古くは浅黄ともいい、薄い黄色のことをさしたとも。このへんは諸説入り乱れています。近年では合成染料で作るかなり鮮やかな色までを範疇に入れているようです。
「年五十ばかりの女の无下(むげ)の下衆にも非ぬが、浅黄なる張単(はりひとへ)に賤の袴着て」
──今昔物語・二四・七
「古きものに浅黄とあるは、黄色の浅きをいへる也。然るを後に、浅葱色とまがひて、浅葱色のことをも、浅黄と書くから、古きものに浅黄とあるをも、誤りて浅葱色と心得られたる也」
──玉勝間・一〇(1794〜1812)
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水浅葱(みずあさぎ)
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R161:G206:B207 |
#A1CECF |
C42:M4:Y20:K1 |
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薄い浅葱色。灰味がかった明るい青です。もっと淡くなると薄浅葱に。江戸時代はこれは囚人服の色でした。
「水浅葱の手がらを掛けた丸髷の鬢を両手でいぢりながら」
──森鴎外 ヰタ・セクスアリス(1909)
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花浅葱(はなあさぎ)
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R19:G135:B183 |
#1387B7 |
C86:M25:Y10:K8 |
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花色とは露草の色のことです。その花色と浅葱色の中間の色を花浅葱といいました。
「うとくなる 人の心の花浅葱 いくしほ染めて 色あがるらん」
──東北院職人歌合・七(1214頃)
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錆浅葱(さびあさぎ)
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R113:G149:B149 |
#719595 |
C57:M22:Y34:K13 |
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彩度の低い浅葱色。鈍い青緑をいいます。さらに彩度が低くなると浅葱鼠(あさぎねず)となります。
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縹色・花田色(はなだいろ)
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R2:G105:B159 |
#02699F |
C96:M44:Y12:K9 |
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非常に古くからあった色名で、藍だけで染めた色のことをいいました。広義では瓶覗きといわれる淡い青から濃紺までを含みます。
「小鳥らの うたはきこえず 空は今日 はなだ色らし、倦んじてし 人のこころを 諌めする なにものもなし」
──中原中也 山羊の歌(1934)
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濃縹・深縹(こきはなだ)
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R14:G73:B120 |
#0E4978 |
C100:M60:Y18:K24 |
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縹色の濃い色。藍色といってもいいかもしれません。
「務の八級には浅(うすき)緑、追の八級には深縹、進の八級には浅縹」
──日本書紀・養老4年5月(720)
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浅縹(あさはなだ)・薄縹(うすはなだ)
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R69:G135:B183 |
#4587B7 |
C80:M34:Y12:K0 |
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浅く染めた縹色。縹色の濃淡の順序は、濃縹、次縹、中縹、浅縹となっていました。
「あさはなだの海賊のおり物、おりざまなまめきたれど」
──源氏物語・玉鬘(11世紀)
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露草色(つゆくさいろ)
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R31:G133:B200 |
#1F85C8 |
C88:M33:Y0:K0 |
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ツユクサの花の色。花色ともいいました。ツユクサの花を摺った汁は染色の下絵に使いました。万葉の時代はこれで衣を染め、着草(つきくさ)と呼んで、そこから月草の名前が生まれました。
「露草にそめぬ衣の以下なれは うつし心もなくなしつらん」
──和泉式部集・上(11世紀)
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新橋色(しんばしいろ)
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R71:G169:B203 |
#47A9CB |
C73:M10:Y14:K2 |
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大正初期、東京新橋の芸者たちが好んで着たところからついた色名。輸入されはじめた合成染料を使った鮮明な浅葱色で、花柳界でもハイカラ好みな新橋芸者から火がつき一般にも大流行したそうです。金春色(こんぱるいろ)ともいいます。
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