青系の色 -その3-

空色(そらいろ)

 
R141:G207:B239
#8DCFEF
C50:M0:Y3:K0

晴れ渡った空の色。農耕民族である日本人は、天候の変化への反応は敏感なはずですが、穏やかに晴れていれば良しという感じで、空色の微妙な変化を示す色はあまりありません。空が青く見えるのは、太陽光が大気中の粒子によって散乱現象を起こすから。現在と気候や空気の汚れの違った昔の空の色は如何なものだったでしょうか…

空いろのこなたを裏にたつ霧の表に雁のかけるたまづさ」
──山家集・上(12世紀後)

天色(あめいろ・あまいろ)

 
R76:G156:B213
#4C9CD5
C75:M22:Y1:K1

天の高い位置の空の色。

スカイブルー Sky Blue(英)

 
R125:G201:B237
#7DC9ED
C55:M1:Y3:K0

日本語での空色に当たりますが、色彩辞典の解説者には何故か、スカイブルーの定義に対し強いこだわりが見られます。「夏の晴天の午前10時〜午後3時の、水蒸気や埃の少ない状況における、NYから50マイル以内の上空を、1インチの穴を開けた厚紙を目から30cm離して観察した空の色」

アザーブルー Azure Blue(英) アズュール Azur(仏) アズーロ Azzurro(伊)

 
R106:G180:B214
#6AB4D6
C63:M9:Y9:K2

南ヨーロッパでは空色の表現としては、アザーが一般的のようです。南仏のCote d'Azur(コート・ダジュール 紺碧海岸)の名はあまりにも有名ですし、スペイン語でも空色をアズール(Azul)といいます。ラテン語のAzzurumが原型となり、各国の空色へと変化していったと考えられています。

セレスト Celeste(英)(仏)(伊)

 
R139:G175:B219
#8BAFDB
C53:M20:Y0:K0

ラテン語の空の形容詞Caelestisに由来される空色の色名。「神のいる至高の天空」を意味します。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂、ミケランジェロの最後の審判の天井画もこの空の色に塗られていますね。

ゼニスブルー Zenith Blue(英)

 
R132:G150:B184
#8496B8
C54:M31:Y10:K6

天頂の青という意味。散乱光の特に強い紫みの強い青空の色。

ホライズンブルー Horizon Blue(英)

 
R181:G220:B221
#B5DCDD
C34:M0:Y15:K0

地平近くの淡い緑みの空の色。地平線近くでは、水蒸気やその他の浮遊物などによって青い色が薄められ緑みがかって見えます。

ミッドナイトブルー Midnight Blue(英)

 

R9:G9:B61

#09093D

C76:M65:Y35:K74

真夜中の青を意味するほとんど黒に近い暗青色。いかにも文学的な表現ではありますが、色名が登場したのは1915年と比較的新しいです。古い色名では夜空を青と表現することはありませんでした。真夜中は闇=黒だったのでしょう。

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