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茶系の色ー1 |
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茶色(ちゃいろ) |
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お茶の葉を蒸して使う、茶染めの色のこと。茶色の範囲は、赤系から黄色系にかけてとても幅広いです。茶系の色の固有名詞は特に江戸時代から数多く作られ、「四十八茶百鼠」という言葉もあります。茶色と鼠色にそれだけのバリエーションを持たせた江戸の人たちの粋な心を感じます。 「茶染の法 黄茶は下地を苅安にて黄に染めて、其上を揚梅の皮を煎て、濁りたふさを合せて、あつき時に二反も三反も引之、其上をを椿のあくにて染よ、茶は始終不入也」 |
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橡(つるばみ) |
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「つるばみ」とはドングリの古称です。中古には茶色の名はなく、クヌギ(櫟)、ナラ(楢)、カシ(樫)などの実や雑木の皮で染めた茶色をすべて橡といいました。一般庶民の服色です。 |
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黄橡(きつるばみ) |
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黄赤の黒ずんだ色。 |
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白橡(しろつるばみ) |
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明るい橡染めの色。 |
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赤白橡(あかしろつるばみ) |
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赤味を帯びた明るい橡染めの色。 |
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青白橡(あおしろつるばみ) |
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青味を帯びた明るい橡染めの色。 |
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木蘭色(もくらんじき) |
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インド産のミノバランという植物で染めた色。大宝の衣服令には黄橡の名前があり、この木蘭色は同色とされています。 「木蘭の法華の袈裟、その上に市見笠をかざし」 |
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桑染(くわぞめ)桑色(くわいろ) |
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クワ科の樹木クワ(桑)の根皮や木皮の煎汁に灰を媒染にして染めた色。クワの木を材料にした草木染めの総称で、かなり幅広い色味を含みます。桑の実色は全然違う黒紫色のことです。 「桑ぞめ 桑の木をよき程に濃くせんじ、其煎じ汁にきぬをつけまきて、しぼらずに干す」万宝鄙事記・四・一二(1705) |
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桑色白茶(くわいろしろちゃ) |
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桑染の明るい色。 |
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芝翫茶(しかんちゃ) |
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江戸時代、大坂の歌舞伎役者、三世中村歌右衛門(俳名・芝翫 1778〜1838)が好んで用いた茶色。女性の間で大流行しました。御贔屓の役者さんの好きな色を自分を身につけたいと思う女性心理は今も江戸の時代も共通なようです。 「正面に障子三枚入てある、上に芝翫茶の暖簾」 |
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璃寛茶(りかんちゃ) |
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江戸時代、大坂の歌舞伎役者、二世嵐吉三郎(俳名・璃寛 1769〜1821)が好んで用いた茶色。やはり女性たちの間で大流行しました。 「又京坂にて芝翫茶璃寛茶市紅茶、江戸の路考茶梅幸茶等は、文化文政天保頃の芝居俳優の名にて当時行れ婦女の用たる由を聞く」 |
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路考茶(ろこうちゃ) |
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江戸時代、歌舞伎役者、二世瀬川菊之丞(俳名・路考 1741〜1773)が、明和3年、八百屋お七の狂言で、下女お杉の役で着た衣裳の色。のち大流行しました。 「帽子に瀬川の名目あれば、染物に路考茶あり」 |
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団十郎茶(だんじゅうろうちゃ) |
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歌舞伎俳優・市川団十郎家伝来の狂言「暫」で、当時絶大の人気を誇っていた五代目団十郎(1741〜1806)が、柿色に近いこの色の素袍を用いたところ、大流行しました。 |
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江戸茶(えどちゃ) |
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薄い茶色の染め物の色。江戸時代前期の流行色でした。 「江戸茶染 やまももの皮と、はいの木の葉とを煎じ、五六返程そめて、あげさまに、一端に付、明礬(みょうばん)の末を、茶一ぷく程かきまぜ、染に右の如くして染れば、江戸茶の色少黄こげ色也」 |
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