蒲色・樺色(かばいろ)
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R167:G52:B43 |
#A7342B |
C23:M89:Y90:K14 |
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ガマ(蒲)の穂、またはカバ(樺)の樹皮の色。主にカバザクラ(樺桜)の樹皮の色をいいました。赤味の強い茶色です。また「かば」はガマの異名でもありました。
「カステラの縁の渋さよな、褐色(カバイロ)の渋さよな、粉のこぼれが眼について、ほろほろと泣かるる」
──北原白秋 思ひ出(1911)
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蒲茶(かばちゃ)
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R177:G74:B47 |
#B14A2F |
C21:M81:Y88:K11 |
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蒲色を帯びた茶色。江戸時代に蒲茶染めの流行があったそうです。英語名のburnt orange(バーントオレンジ)がこれにあたります。
「袖岡は黄なる肌着に青茶蒲茶の嶋揃へ」
──浮世草子・男色大鑑・八・三
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弁柄色(べんがらいろ)
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R145:G50:B36 |
#913224 |
C26:M87:Y93:K25 |
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酸化第二鉄を主成分とした土を染料とした色です。この赤土の色を赭(そほに)といい、古事記にも出てきます。「べんがら」の由来はインドのベンガル地方産出の土だからとも、紅殻(べにがら)からとも言われています。
「べにがらいろのあかきいとのいりたる、たてじまのぬのこ」
──東海道中膝栗毛・二・上
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栗色(くりいろ)
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R84:G36:B20 |
#542414 |
C38:M67:Y68:K64 |
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栗の実の皮の色。
「くり色の敲鞘(たたきざや)、筆なりの中締めは、江州彦根の御大将」
──浄瑠璃・薩摩歌(1704)
「敬二は寿代さんの手ずれた此栗色の背革オリーヴ色のクロースの表紙のついた本を大切にして」
──徳富蘆花 黒い眼と茶色の目(1914)
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栗梅(くりうめ)
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R115:G55:B72 |
#733748 |
C31:M75:Y36:K44 |
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紫味がかった栗色。日本の伝統色では赤紫がかった色に梅の字がつきます。
「色こきはくり梅ぞめの紅葉哉」
──俳諧・毛吹草・六(1638)
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雀茶(すずめちゃ)
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R139:G71:B53 |
#8B4735 |
C26:M73:Y74:K31 |
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雀の頭部の茶色。ここで、個人的な意見になってしまいますが、実際の雀の頭の色はもうちょっと赤味が強いです。毎日間近で観察していたのですから、間違いないです。
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鶯茶(うぐいすちゃ)
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R78:G54:B40 |
#4E3628 |
C47:M57:Y62:K59 |
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茶色がかった鶯色。または緑味がかった茶色。ウグイスの背中の羽の色。日本の茶色は英語圏のbrownに比べ、黄味によったものが多いようです。
「春しり顔に七つ屋の蔵の戸出るうぐひす茶の、布子の袖を」
──浄瑠璃・寿の門松・上(1718)
「服は仕方がねへ、矢張(やっぱり)羅紗だが、ヅボンとチョッキは、がらのいい縞を撰んで、マンテルは鶯茶の極上とくるんだ」
──総生寛 西洋道中膝栗毛(1870)
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鶸茶(ひわちゃ)
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R106:G88:B52 |
#6A5834 |
C40:M48:Y75:K42 |
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茶色がかった鶸色。鶯茶よりやや明るい感じです。桃山時代から江戸時代初期にかけて、茶道の影響から、鶸茶や鶯茶のような渋い色が多く使われるようになりました。特にこの色は、女性に好まれたようです。
「池には漣(さざなみ)、庭には黄菊白菊、その間を悪魔の手となったかの令嬢は、夜会に束ねた髪に鶸茶のリボンをして」
──田山花袋 春潮(1903)
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御召茶(おめしちゃ)
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R60:G45:B37 |
#3C2D25 |
C54:M55:Y56:K67 |
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鶯茶の若干黒ずんだ色。「御召」とは「着る」の尊敬語で、徳川十一代将軍家斉が高級縮緬を愛用したことから、その名がついたといいます。転じて「着物」という意味でも使われるようになりました。このような色は、いわば着物の定番色として安定した人気がありました。
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柿渋色(かきしぶいろ)
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R191:G102:B93 |
#BF665D |
C19:M69:Y55:K7 |
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タンニンを含んでいる柿の葉で染めるとこのような赤みの茶になります。
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柿茶(かきちゃ)
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R184:G68:B42 |
#B8442A |
C19:M84:Y93:K7 |
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茶色みを帯びた柿色。
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