第6話 セカンドハウスでくつろぐ場所

これがぼくの自家用車(?)です。赤ン坊の頃はこれが巣箱でした。中にはちぎった新聞紙が敷いてあり、ぼくはそこに上半身をつっこんで「どんなに上手に隠れても可愛いしっぽが見えてるよ」状態で眠っていました。
このままこの箱は移動用ケースとなり、箱ごと紙袋に入れられて、なんと!電車通勤してるのです。


暗闇が嫌いなぼくは、この箱に入るのも嫌いです。だけど、だっこされてナデナデされたりしてうっとりしてるすきに、いつのまにか入れられてしまっているの。チクショウ、今日こそはだまされないぞって思ってるのに。入れられた直後は体当たりで抗議してるんだけど、なんせぼくの20gの体重ではビクともしない。そのうち眠っちゃうんだけど。なんせ鳥目ですから。


電車に揺られること45分。場合によっては本屋やスーパーに寄ったりすることも。焼鳥屋や居酒屋に連れていかれたことも。「下手したらポチくん食材だよね」なんて言っちゃってさ。ま、ぼくは黙って紙袋の奥の箱の中で寝てるんだけどね。たまに発車ベルに合わせて歌ったりするけど、おかあさんは知らんぷりするんです。誰も紙袋の中にすずめがいるなんて想像しないじゃない?

これが、おかあさんの自宅でのぼくのかごです。香港で買って来てくれたの。大切に機内持ち込みにして運んでくれたんです。
でも、おかあさんの自宅では、部屋全体がぼくの鳥かご状態だから…このかごは、巨大な餌箱ってことになるかな。
眠くなると自発的に入っていったりするんだ。そう、結構気に入ってるんです。

部屋全体を存分に飛び回っているぼくですが、お気に入りの場所が何ケ所かあります。
飾り棚のおもちゃの一部になってみたり…

うたた寝場所としては、テリア人形の股ぐらなんか最高。人形のお腹にウ○チの染みがいっぱい出来たって? 許してよ。

高い場所も、ぼくの定位置です。おかあさんがキッチンに立つと、ぼくもダッシュで食器戸棚の上に飛んで行きます。だってその後必ず食べ物が登場するんだもんね。電子レンジの音も覚えちゃった。

取込み立ての洗濯物の上も居心地いいです。すぐどかされちゃうんだけど。

窓辺にたたずんでいつまでも外を見ていることも。
一度、外のすずめが羽を広げて近寄ってきたことがあったんです。ぼく、びっくりして腰ぬかしそうになったの。驚いて口が開いたまましばらく閉じなくなっちゃった。
おかあさんは「お友達できそうにないね」って、ちょっとがっかりしてたみたいです。

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