クロアチア Croatia

Dubrovnik - ドゥブロヴニク

中世にはラグーサ共和国として豊かに発展した海洋貿易都市ドゥブロヴニク。
「アドリア海の真珠」とも謳われる城壁に囲まれた美しい街並は、
ユーゴスラヴィア紛争での多大な損壊でいっとき危機遺産ともなった。
復興とともに世界遺産に返り咲き、アドリア海屈指の観光地として人気を集めている。


ドゥブロヴニク旧市街俯瞰─ボサンカ村の散歩道─(319×225mm)

青い海と旧市街のオレンジ色の屋根とのコントラスト。アドリア海沿岸に多く見られる風景ですが、美しさでも人気度でもドゥブロヴニクがクロアチアのトップクラスでしょう。旅行パンフなどでもよく使われるこのアングルでの眺望を求めて、旧市街正面のスルジ山中腹を隣村まで1時間かけて歩きました。隣のボサンカ村から斜面のあぜ道を下りる途中でこの風景に出会えます。途中ですれ違う人はほんの数人で、文字通り絶景がひとりじめ。

旧市街の路地裏にて
(160×232mm)


旧市街で一番低いメインストリートの両脇から櫛の歯のように延びる路地のひとつひとつ、それを丹念にジグザクと歩いて美しいアングルの一画を探します。城壁の上から見下ろしていた場所をグラウンドレベルで確認しながら辿るのはとても楽しいものでした。奥まった階段路地には民家やアパルトマンが密集し、観光地でありながらもどことなく生活感に溢れています。

花あふれるアパルトマン
(216×155mm)


ドゥブロヴニク旧市街の散歩中に出会った風景です。たくさんの花々であふれるこの建物には「Apartman」のプレートが出ていました。暮らす気分で宿泊できてとても素敵だけど、ここまでは急な路地階段を100段くらい登ってこないとならないんですよね。私は階段を使わなくてすむ場所のアパルトマン滞在にしておいてよかった……

早朝のプラツァ通り
(154×230mm)


城壁で囲まれた旧市街のプラツァ通りには、日中から日付が変わる深夜頃までいつも観光客であふれています。人のいない早朝の旧市街を存分に堪能できるのは、城壁内のアパートに宿泊する最大のメリット。
車両禁止の城壁内ですが、朝6時台はゴミ収集車と道路清掃車、食材の搬入トラックなどで通りはびっしり埋まります。7時から通りに面したカフェが朝食の準備を始め、8時前から観光客がポツポツ現れ始め、9時には団体ツアーが続々やって来ますので、この無人感を味わえるのはわずか30分ほどのこと。

旧市街の鴎(208×144mm)

ドゥブロヴニク旧市街を囲む城壁上のウォーキング。なぜかカモメたちは塔のてっぺんや屋根の一番上に好んでとまってます。あれ? 風見鶏? あ、ホンモノだ。せっかく休憩するなら、そんな狭い安定が悪いところじゃなくても……などと思ってしまうのは、まあ、大きなお世話なんでしょうね。

旧港の釣り人(204×246mm)

旧市街の城壁に隣接した小さな港からは、ショートクルーズや遊覧船やグラスボートなどが出ていて、ツアーカウンターが並んで大賑わいです。営業が終わってツアー客も引き上げて静かになると、地元の人がのんびり散歩したり釣り糸を垂れたりしに来ます。もちろん、日中は路地の奥に潜んでいたニャンコたちも……


Split - スプリット

アドリア海東海岸の小さな半島に位置するダルマチア地方最大の都市。
古代ローマのディオクレティアヌス宮殿がそのまま旧市街になっている珍しい起源を持っていて、
古代と中世の建物が混在し、絡み合い、融合した独特の魅力があふれている。


海岸沿いのプロムナード
(223×150mm)


アドリア海に面した港町スプリットは、海も空もとにかく青い青い青い。海岸沿いのリヴァ(遊歩道)は棕櫚の樹のプロムナードになっていて、オープンテラスや木陰のベンチで寛いだり一休みしたりする人たちがたくさん。

夜の鐘楼とレストラン
(154×224mm)


旧市街中心部、スプリット大聖堂の裏手あたりからの夜の風景を描いてみました。夜景は難しいですね……

列柱のある広場(213×145mm)

夜の風景で描いた広場のレストランの角を曲がった先の、20数歩しか離れていない位置からの朝の眺め。連泊すると、時間や天気による街の表情の違いが見られるのがいいなあと思います。


Šibenik - シベニク

クロアチアのアドリア海沿岸のほぼ中央、クルカ川河口に位置する歴史的な町。
世界最大の石造りのみ建築の聖ヤコブ大聖堂がユネスコの世界遺産に登録されている。


聖ミカエル要塞より望むアドリア海と大聖堂(315×223mm)

丘の上の要塞跡までえっちらおっちら登ったご褒美に、こんな光景が眼前に広がりました。白いドームが世界遺産のシベニク大聖堂です。これぞ、アドリアティック・ブルー!という海の色。


Trogir - トロギール

敵の侵入を防ぐために本土から水路で隔てられた小さな出島の旧市街。
橋を渡って城壁内に入ると、中世にタイムスリップした気分を気軽に味わえる。


トロギール俯瞰
─聖ロヴロ大聖堂の鐘楼から─

(153×218mm)


こじんまりとした出島のトロギール旧市街には、迷路のような石畳の路地に多彩な建造物がびっしりと、さながら "中世のテーマパーク" です。聖ロヴロ大聖堂の鐘楼のてっぺんからは聖堂前広場とロッジアを持つ時計塔が真正面に見下ろせました。


Rovinj - ロヴィニ

かつてヴェネツィア共和国支配下にあったイストラ半島の小さな港町。
卵形の丘の斜面にぎっしりと家々が積みあがり、一番高い部分に尖塔の鐘楼を持つ教会が建っていて、
イタリアによくある丘上都市や山岳都市をそのままポコっと海に浮かべたような……


旧市街に臨む花車(215×140mm)

海に浮かぶ小島のようなロヴィニの町は、ビジュアル度が高い、可愛らしくてロマンティックで、どことなくヴェネツィア的な香りがします。ほとんどの人たちが訪れる南側の港越しではなく、人の少ない北側の海岸沿いから俯瞰して描きました。

階段路地のバーにてアペリティーボ
(224×155mm)


石畳の路地が迷路のように込み入っている旧市街探索は、路地裏好き脇道好きにはたまりません。日没の遅い初夏の夕刻、階段にクッションを置いたバーで軽くアペロールを一杯。どこからともなく現れた猫ちゃんは、この店の常連で、入口横の黒板前の席が定位置なんだとか。水のグラスが置いてあるのは他のお客さんが座らないためだそう。

旧市街の青い扉の家(206×146mm)

丘になった半島の一番上にある聖エウフェミア聖堂を目指して、ゆるゆると登る階段の両脇にはびっしり並ぶお土産物屋さん、そぞろ歩く人々。この雰囲気どこかに似てるなあって思ったら……そうだ、京都の産寧坂! 立ち並ぶ店の雰囲気がお洒落でハイセンスです。水色の扉に鎧戸に自転車の可愛いディスプレイはアクセサリーのアトリエとアパルトマンのようでした。


Poreč - ポレチュ

古代ローマの都市計画に基づいて造られたポレチュの歴史は紀元前2世紀まで遡る。
小さな半島の旧市街には6世紀のビザンツ帝国時代の傑作モザイク画の聖堂が残る。


白い敷石の目抜き通り
(152×226mm)


小さな町ポレチュ旧市街のささやかなメインストリートには土産物屋や飲食店がびっしり並んでいました。ヴェネツィア共和国統治下にあったヴェネツィア風の街並ですが、つるつる輝く白い石畳はクロアチアならでは。


Pula - プーラ

ロヴィニやポレチュのようにイストラ半島にありがら、
ヴェネツィア共和国支配の香りよりは古代ローマ時代の遺跡が多く残している。
町のシンボルは、かなり完全な形で残っている円形闘技場。


ポピーの咲く丘上から
(233×150mm)


小高い丘の上の要塞跡からの展望は抜群で、360度ぐるりとプーラの町が見渡せます。北東方向を向けば円形闘技場とオレンジの屋根の街並の連なり、海側の北西方向からは港やマリーナが見下ろせます。特に目立った建物はないけれど、赤いポピーの咲く草地越しに海を見下ろすこの光景はとても美しいものでした。

<< Prev | Top | Next >>

©  Le moineau  since 4.Sep 2001

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送