九龍城上空・香港カーブ
(144×212mm)
かつて香港・啓徳空港に入る飛行機は市街上空で大きく旋回し、ビル郡すれすれに飛行して着陸しました。香港アプローチ ──パイロットの技術を世界一必要とする空港でした。東洋の魔窟・九龍城ぎりぎりに、窓辺の看板さえ手づかみできそうな位置をかすめ飛ぶ飛行機は、機上にあっても地上から眺めても、スリリングでした。あたかも、このスラムのような建物の魔力に飛行機が吸い寄せられていくような感覚………
その九龍城は返還前に取り壊され、もうありません。
空港も沖合いに移転し、もうありません。
香港アプローチはもう見られないのです。
>> 題材はHiraiさんのサイトの写真を参考にいたしました。Hiraiさんのページはこちら。今はもう誰も撮影不可な香港啓徳空港の貴重な画像が満載です。
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