旅雀素描帖

イタリア Italy

Ostuni - オストゥーニ

どうしてもどうしても行ってみたかった、南の小さな白い街。
城壁で囲まれた丘の上には、階段状に複雑に巡る坂道。
まるで雪で出来た巨大な造型作品のよう。

白の迷宮
白の迷宮-1-(203×154mm)
真っ白な立体迷宮世界では、平衡感覚を失う。狭く曲がりくねった道を辿ると、思いがけない場所に通じ、そして袋小路へと入り込む。この先に何があるのか…? 迷うことを楽しもう。
オストゥーニ遠望
白い街(137×90mm)
長閑で肥沃な大地の高台に築かれたオストゥーニの白い街。ぽつんと置かれたウェディングケーキのよう。
カテドラーレ カテドラーレ
(88×136mm)

街の頂点に位置するカテドラーレ。この聖堂を中心に渦巻き状に小道が入り組んでいく。
白の迷宮-2-
(145×226mm)

入り組んだ小道には、ゆったりとしたアーチが横切る。外階段とバルコニーは、街の人々の共有戸外サロン。迷路空間を彷徨って、石畳の感触を楽しみながら、そして時々立ち止まってみよう。心豊かな暮らしの匂いを感じるために。
白の迷宮-2-

Lecce - レッチェ

素朴な石造り文化の多いプーリア地方で、
最もエレガントで気品溢れる都市。
美しい彫刻に飾られたバロック様式の建物たちは
朝の光、夕方の光、雨上がりにと、彩りを微妙に変化させます。

夕食までの時間 夕食までの時間
(153×219mm)

遅い午後、夕御飯までのひととき、路上に椅子を持ち出して老人たちが、そこかしこでお喋りに花を咲かす。
傾いた太陽が黄味を帯びた光を投げる教会の傍らで、たまたま通りかかった自転車の通行人も、呼び止められて仲間入り。
サンタ・クローチェ聖堂
(127×89mm)

この地方特有の柔らかな石灰岩の彫刻で飾られたサンタ・クローチェ聖堂のファサード。ひとつひとつの彫刻は、グロテスクだったり過剰だったりするものの、何故か優美な気品さえ感じる。
サンタ・クローチェ聖堂

Alberobello - アルベロベッロ

白い漆喰壁に、グレーの石積みのとんがり屋根の家、トゥルッリ。
そのトゥルッリが密集して建つ街・アルベロベッロは、
風変わりでユーモラスな、おとぎの国。
日本人の耳には不思議な語感の街の名は「美しい樹木」を意味します。

不思議の国のアルベロベッロ-1- 不思議の国のアルベロベッロ-1-
(154×211mm)

びっしり並ぶ、キノコのような円錐形の屋根、屋根、屋根…。
高台の中心広場からは、くっつきあってひしめきあうトゥルッリの群れが見渡せます。なんとも摩訶不思議な光景。
チンクエチェントのある街角
チンクエチェントのある街角(206×151mm)
今も住居として使われているアイア・ピッコロ地区では、時間がゆっくり流れているよう。静かな路地には古いフィアット500(チンクエチェント)がよく似合う。
不思議の国のアルベロベッロ-2-
不思議の国のアルベロベッロ-2-(153×213mm)
街の西側半分、リオーネ・モンティ地区はこの街の観光地域。改装したトゥルッリの土産物屋になっています。ちょっと俗化しているきらいもあるけれど、午後遅い時間は歩く人もまばら。冷やかし気分でのんびり散歩。
トゥルッリとオリーブの古木
トゥルッリとオリーブの古木(136×88mm)
アルベロベッロ周辺に広がる田園地帯には、オリーブやアーモンドやぶどう畑の間から、このトゥルッリがポツポツ頭を覗かせています。この素朴な造りの家には、こんな大きなオリーブの古木が似合うように思います。

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