日本 Japan -part1-

Tokyo - 東京


在りし日の駅舎
─JR東京駅─(2002年頃)

(209×148mm)


私は駅舎にはモチーフとしてとても魅力を感じます。で、もうなくなってしまった好きだった駅舎をテーマに描いてみようと思いました。首都東京の玄関口、東京駅。もともとのドーム屋根を戦災で焼失し、復興応急処置の台形屋根が載せられていました。2012年に復原工事が完了して華やかなドームの丸屋根になりましたが、私はこの台形屋根も結構好きでした。子供の頃から東京駅といえばこの姿でしたので……

在りし日の駅舎
─JR原宿駅─(2019年頃)
(209×148mm)


東京都内に現存する最古の木造駅舎だった原宿駅は、2020年3月にピカピカのガラス張りの新駅舎にバトンタッチし、96年の歴史に幕を下ろしました。私の通っていた専門学校、17年勤めた会社、どちらも原宿駅が徒歩圏内でした。いったい何度この駅を使ったことか……とりわけ思い出深い駅舎です。鉄骨煉瓦造りの東京駅は復原保存されましたが、木造の原宿駅は耐火基準を満たさないとして、ついに解体されてしまいました。この駅舎は直撃した焼夷弾が不発弾だったために焼失を免れて、文字通り "戦火をくぐりぬけてきた" というのにね。

在りし日の駅舎
─西部池袋線大泉学園駅─
(1978年頃)
(209×146mm)


東京駅、原宿駅と続いて、いきなり超マイナー且つ大昔です。私は練馬区の大泉町で育ち、大泉学園駅は最寄り駅のひとつでした。三角の赤い瓦屋根の可愛らしい駅舎は構内がドームになっていて薄暗く、軒先にツバメの巣なんかあって、駅員さんがパチパチと鋏を鳴らして切符を切ってました。駅は通り抜け出来ず、反対の南口にまわるにはヘアピン型に蛇行した道で迂回しなくてはならず、開かずの踏切で15分くらい費やすこともしばしばでした。跨線橋の上の便利だけどつまらない駅舎に改築されたのは、私が実家を出て少ししてからでした。時々帰る大泉学園駅は私にとっては懐かしい場所ではなくなってしまいました。

神宮外苑の黄葉
(213×148mm)


青山通りから聖徳記念絵画館に向かって続く約300mの銀杏並木。黄金色に染まった146本の銀杏が作り出す幻想的なトンネルは、東京都心の秋の風物詩といえます。

昭和の記憶〜都電のあったころ〜
(230×142mm)


お仕事でもおつきあいのある駄菓子さんの写真を題材に描かせていただきました。1970年代前半の押上あたりの風景だそうです。私の子供の頃にはそこかし こにこんな風景がありました。建物は低く、でも電柱や電線も低く、路面電車の頭上には縦横に電線が走っていました。この頃は何かというとすぐ停電していた ように記憶しています。
>> 駄菓子さんのサイトはこちら。貴重な写真満載です。路面電車の書籍も出版されてます

富嶽夕景(212×145mm)

文京シビックセンターの展望台から新宿副都心越しに望む夕暮れ。東京都心部でもしっかりと富士を望むことができるのは、都内には富士見≠フつく地名が多くあることからも伺えます。今はすぐ近くにタワーマンションが建ってしまって、このようには望めないそうですが……

TOKYO 曙光-退院の朝-
(226×148mm)


入院した病室の窓からは東京タワーと東京の街並が眼下に広がっていました。薄オレンジ色に発光している東京タワーとてっぺんの赤い灯の明滅は、ベッドに横たわる私を見守ってくれているようでした。退院の朝、見つめ続けた空の光景です。

東京駅舎・丸の内口
(151×177mm)


赤煉瓦の東京駅。首都東京の表玄関、日本で最大級の駅であり、明治時代の近代洋風建築の先駆けでした。東京大空襲で失われた3階部分の復元工事が2007 年から始まり、この駅舎の姿はもう見られません。私にとっては、赤煉瓦の東京駅はこの姿。でも、ドームを持った本来の駅舎に生まれ変わるのも密かに楽しみ ではあります。完成は2011年とか……新生東京駅も描いてみたいな。

薔薇の館(193×146mm)

北区にある旧古河庭園。今では都の持ち物ですが、武蔵野台地の地形を活かした広大な敷地には、小高い丘に大正期の洋館、斜面に洋風庭園、低地に日本庭園が配されています。初夏の季節の薔薇園はそれはそれは見事なもの。



Yokohama - 横浜


横浜ローズガーデン(195×245mm)

高台に位置する港の見える丘公園は、土地の起伏を利用した広大なローズガーデンがあり、薔薇の季節には華やかな色彩と芳醇な香りに包まれます。普段は圧倒的な存在感を放つイギリス館も、この季節にはすっかり脇役に。

Kamakura - 鎌倉


初秋の浄智寺鐘楼門(153×230mm)

鎌倉五山の第四位の浄智寺は、北鎌倉の緑豊かな森の中にひっそりと佇んでいます。年月を刻んだ長い石段は、唐風の花頭窓のある鐘楼門へと続きます。門に掲げられた扁額には「山居幽勝」とありました。


Kawagoe - 川越


川越・蔵街道(230×154mm)

「メルセデス・ベンツ・オーナーズクラブ」の依頼で描きました。
小江戸、川越。江戸との取引で活気のあった川越の商家が、江戸の街にならって造った蔵造りの並ぶ街道。今現在でも、観光用の遺物としてだけではなく、日常的な商店街としてきちんと機能しています。


Sawara - 佐原


正文堂書店(149×210mm)

2002年頃に一回描いたモチーフですが、アングルを変えて改めてトライしました。訪れた頃はまだ本屋さんとして営業していて、隣の筒型ポストも 健在でした。その頃の風景を描いています。東日本大震災で全部崩れた瓦は2年がかりで修復したそうです。本屋としての営業は終わりましたが、現在は名産の サツマイモの和菓子を売るお店になっているようです!

小野川沿いの町並(215×150mm)

古くから商業中心地として栄えた小江戸・佐原。利根川へと流れこむ小野川沿いには、柳の木と瓦屋根の町屋や蔵が点在し、風情があります。ところどころに残 る石積みの階段は舟に荷を積む船着場の名残りだそう。階段の前には伊能忠敬の旧宅が、橋をはさんで向かいには伊能忠敬記念館がありました。

正文堂書店(153×208mm)

東西に走る香取街道沿いにも、蔵造りの町屋が点在しています。これは江戸時代からの本屋、正文堂書店。黒漆喰塗の土蔵造り、二階には観音開きの窓、重厚な瓦屋根…。この正文堂、今でもちゃんと本屋さんとして営業しています。

※東日本大震災で屋根が崩れてしまったようです。


Mito - 水戸


雪の偕楽園(140×181mm)

日本三名園のひとつ、偕楽園。梅の公園としてあまりにも有名ですけど、私はその季節には行ってません。絵に描いた雪の季節でもありませんでした。改めてゆっくり訪れたいですね。好文亭にもぜひ入りたい。隣接して「あの」黄門さまを祀った常磐神社がありました。


Yamanashi - 山梨


富嶽朝景(142×208mm)

日本人ですもの、やっぱり富士山を描いてみなくては! そう思ってトライし始めた富嶽シリーズ第一弾。西湖にかかる朝もや越しに望む富士の姿は、冴え冴えとして気高いものでありました。

富嶽夏景(212×144mm)

ようやく富嶽三景。忍野村の艶やかなコスモス畑の撩乱と雪を抱かぬ夏の富士。

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