在りし日の駅舎
─西部池袋線大泉学園駅─
(1978年頃)(209×146mm)
東京駅、原宿駅と続いて、いきなり超マイナー且つ大昔です。私は練馬区の大泉町で育ち、大泉学園駅は最寄り駅のひとつでした。三角の赤い瓦屋根の可愛らしい駅舎は構内がドームになっていて薄暗く、軒先にツバメの巣なんかあって、駅員さんがパチパチと鋏を鳴らして切符を切ってました。駅は通り抜け出来ず、反対の南口にまわるにはヘアピン型に蛇行した道で迂回しなくてはならず、開かずの踏切で15分くらい費やすこともしばしばでした。跨線橋の上の便利だけどつまらない駅舎に改築されたのは、私が実家を出て少ししてからでした。時々帰る大泉学園駅は私にとっては懐かしい場所ではなくなってしまいました。
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