旅雀素描帖

タイ Thailand

Bangkok - バンコク

滅亡したアユタヤ王朝に代わる、新王朝の都・バンコクは、タイ語でクルンテープ(天使の都)。
壮麗な寺院や王宮や微笑を浮かべた仏像たち、近代的高層ビルの林立する東南アジア髄一の大都会、
いにしえと現代、相反するふたつの要素が渾沌と交錯する、東西文明の交流点──

陽光のワット・アルン
陽光のワットアルン(154×208mm)
チャオプラヤ川岸に立つ暁の寺院…三島由紀夫が小説『豊饒の海』で取り上げた。80メートルもある仏塔は、極彩色の陶器片で飾られていて、朝の光に反射し白くキラキラ光る。昼の強い陽射しの中では極彩色はよりいっそう艶やかさを増すよう。
水上市場の賑わい
水上市場の賑わい(151×221mm)
かつて運河が重要な交通の役割をになった時代には、当たり前の光景だった水上市場。今は文化保存と観光誘致のためだけに一ケ所が残るのみ。
高めの値段設定や出没する記念写真屋など、観光化し過ぎてはいるけれど。商人たちの藁帽子と青い伝統衣装、威勢のいいかけ声は、かつての光景を想像するには十分。
南国花果 南国花果(133×88mm)
果物の女王・マンゴスチン。固い皮に覆われた柔らかな果肉は、ほんのり酸味と上品な甘味と豊かな香り。南の国の花や果物はねっとり濃厚な甘い香りがする。
エメラルド寺院
(151×197mm)

王宮に隣接するワット・プラケオ。本尊の翡翠の仏像にちなんだ別名はエメラルド寺院。タイ最高の格式と地位を誇る、王室の仏教寺院であり、国王自ら管理するためタイで唯一僧侶のいない寺院です。
白亜の王宮は、西洋建築でありながら、屋根だけがタイの様式。摩訶不思議な調和を見せていました。
エメラルド寺院

Ayutthaya - アユタヤ

サンスクリット語で「平和の都」を意味する古都アユタヤは、水の都だ。
四方を淀みなく流れる川と運河に囲まれ、肥沃な台地が豊かな緑を育んでいる。
かつて仏教信仰と王の善政によって栄えた栄華は、王朝の滅んだ今、遺跡に偲ばれる。

白い花の咲く仏塔
(148×221mm)

アユタヤ遺跡で最も重要と言われる王族用の寺院、ワット・プラ・シー・サンペット。王の遺骨が納められた三基の仏塔のまわりには、シャクナゲに似た白い香り高い花が咲き乱れていました。ラントンムというこの花は「悲しみの花」と呼ばれる。
白い花の咲く仏塔
象さんに乗って
(116×89mm)

昔から貴重な労働力であった象さん、今はこうして観光客を背中に乗せ健気に働いている。高い背中の上から巡る遺跡もまた面白い。が、乗り心地はあまりよくない…かも。

 Prev | Top | Next


©  Le moineau
http://moineau.fc2web.com/