Le moineau 番外編

2012年11月1日

 
     
 

秋晴れの空を飛んで日本に帰る

あっという間にもう帰国日だ。
5時起きして荷造りをする。昨晩はMちゃんと名残りを惜しむようにお喋りに興じてしまい、また適度に酔っぱらってしまい、帰るなり顔だけ洗って寝ちゃったんだもん。Mちゃんへのお土産を満載してきたスーツケースに、今度はゲットした戦利品の数々を詰め込む。何度か畳み直したり出したり入れたりしてようやくパッキングして、「よいしょっ」と持ち上げてみると、かなり重い。大判の画集とか目録とか何冊も買っちゃったからなあ。トートバッグとか、グルーティングカードどっさりとか、パンケーキミックスまで3袋もあるし。ううっ、帰りは楽々軽々……のつもりだったのに! でも、持ち上げてみた感じでは、往路の時のようにHeavyタグをつけられてしまうほどではないな。

日本出発前にいろいろと目論んでいた計画は半分しか遂行できなかったけど、そもそもの目的は「Mちゃんに会う」だったんだから、それはちゃんと果たせてる。Mちゃんだけでなくハリケーンにも遭遇してしまったけど。異国の地に来るだけでも非日常だっていうのに、さらに非日常なハリケーン到来。それも “最大級の” などと冠詞のついてしまう超超非日常──トラブル・トラベルもまた楽しってところかな。まあ、幸い私は深刻な目には遭わなかったから、そんな呑気なこと言ってられるんだけど。

今日で飲み納めのMちゃん特製オリジナル・スムージーの朝食をいただきながら、相変わらずサンディ情報一色のローカルニュースにチャンネルをあわせる。ニュージャージー州の半壊した家々、大潮の運んだ大量の砂にまみれたロングアイランドの住宅街、水浸しのバッテリーパーク、水没した地下鉄駅、いまだに首吊り状態のクレーン……次から次へとサンディの爪痕の映像が映される。画面下の帯のテロップにはJFK空港が復旧、運航再開の情報が流れてきた。よっしゃ! デルタ航空のウェブページでも確かめてみた。成田行きの便は……飛ぶ。よっしゃよっしゃ、帰れるぞ〜!
とりあえず私の持っているチケットの正当な権利を主張しておかなくては。ウェブページにアクセスしたついでにインターネット・チェックインをしておいた。

引き続きTVのテロップを注視していると、どうやら空港からマンハッタン島に入る自動車の台数制限をしているみたい。おまけに1台に3人以上乗車しないと橋もトンネルも通してもらえないとのこと。同時に映った凄まじい大渋滞の空撮映像を見て、私はビビった。マンハッタンから逆に空港に向かうのはどうなっているんだろ? メトロやエアトレインはまだ復旧してないから空港まではタクシーを使うしかないんだけど、これは想像以上に時間がかかるかも? なにしろこんな事態なんだから、たとえネットでチェックインしてあっても間に合わなかったら、とっととキャンセルされてしまうかも! 私のチケットは一応正規のものだけど、クラスは高くないのだ。これは早めに出発した方がいい。

メトロカードは使い勝手のいいもんじゃないらしい

私が買ったメトロの7日間券は、たった3回使っただけでどこかに落としてしまった。でもハリケーンで全部ストップしちゃったんだから、持ってても意味なかったんだけどねー。拾った人だって1日しか使えなかったけどねー。荷造りの時にバッグや財布をひっくり返していたら、メトロカードが1枚出てきた。ん? 何だっけコレ? 1回券以外はメトロカードは全部同じデザインなのでちょっと見ただけでは区別がつかないのだ。
ああ、わかった、初日に空港から乗った時に$10のカードを買ったんだっけ。多分ちょびっとだけチャージが残っているはず。1回か2回は乗れるのかな。私は使えないけど、とりあえずMちゃんに渡しておく。彼女のところには入れ替わり立ち替わりお客さんが来るから、誰かが使えるといいものね。

ところで、NYのメトロカードは一応プラスチックだけど、レストランのスタンプカードレベルのぺらぺらで、せいぜいがトランプ程度の厚さしかない。日本のSuicaクラスのICカードを想像しちゃあダメダメ。ICどころか磁気だし。それも表面にぴぴーっと磁気テープがついているだけで、かつてのオレンジカードのレベルですらないから。
チャージは$4.50から$80まで出来て、$10以上購入すると7%のボーナスがつく。たとえば$20支払えば$21.40ぶん貰えるので、一度にいっぱいチャージすればお得なわけ。でも、ホントにしつこいようだけど日本の交通カードを想像しちゃあダメ。
まず、残高が調べにくい。改札を通すときに一瞬とっても小さな字で金額が出るだけなので目の悪い人はまず確認できないでしょ。

最大の問題は、カードに半端な金額が残ってしまうことよね。日本のように料金体系の違う交通機関に使うわけでなく、地下鉄もバスも一律$2.25なんだから、ボーナスをプラスするにもその倍数にすればいいとは思うんだけど? チャージし続けて半端分を合算していくにしても、カードの有効期限は1年しかなくて、大抵の場合1年経たないうちに磁気がイカれちゃうんだそうだ。
「さすがにそういう場合は払い戻してくれるんでしょ?」
「払い戻しっていうか、新しいカードと交換してくれるんだけど。それはそれで面倒臭いのよねぇ……」
ふーん、そうなんだ。きっと昔のトークン(メトロ専用コイン)の方が使い勝手よかったんじゃないかしらね。

タクシーの運ちゃんはなかなか強気

10時前にMちゃん宅を出ることにした。帰国便のフライトは13:45発なので、通常なら12時半くらいに着いていればいいのだけど、なにしろこういう事態だからね。普段なら空港までタクシーで40分くらいだっていうけど、果たして今日はどうなるか……。倍の時間は見ておいてもいいと思うの。キャンセル待ちチケット争奪戦が熾烈になってるかもしれないでしょ? 私の権利が奪われないとも限らないでしょ?

手持ちの現金も確かめる。Mちゃんのご主人に聞いたところでは、マンハッタンのミドルタウン周辺からJFK空港までのタクシー料金はだいたい$45〜50、15〜20%のチップ、プラス橋の通行料で、目安としては$60ちょっと。まあ、せいぜいが$70くらいじゃないかってこと。$90近くあるみたいだからギリギリ大丈夫かな。空港で軽い食事するくらいは残るかな。ま、いざとなったらクレジットカードでも払えるんだろうしね。

玄関でワンコたちに別れを告げる。バイバイ、また来るね。ワンコたちは「バイバイ」の言葉が嫌いだ。着いた時には大歓迎してくれたのに、見送りはとてもそっけない。Mちゃんのご主人とMちゃんは私がタクシーに乗り込むまでを見送りにアパートメント前の道路に出てきてくれた。んーー、交通量はまだちょっと少なめかな。流しのタクシーもいつもより少ない……かな。

そのうちの1台をMちゃんのご主人が止めてくれる。運転手の目が私の足元のスーツケースを見とがめたような気が……
「JFKまで」と言うと、運転手はものすごーーーく嫌そうな表情で「JFKには行きたくない」と首を振った。
は? 戸惑う私に彼は突き放すように言う。「今日は誰も空港へは行きたがらないよ。他の車に尋ねたって同じだ」
えええええッ、それ、困るんですけども。どうしろっていうわけ?
「今日は空港までは時間がかかる。客を乗せてマンハッタンに戻るのも時間がかかる。マンハッタン内を走れば売り上げがある。往復の間の分を保証してもらえないと」それは確かにそうだけど……

私たちが問答しているところにちょうど、客を乗せた別のタクシーが着いた。そして私たちに向かってとどめの一言を放った。「空港からここまで2時間半もかかったよ! もう一度行けって言われても俺は断るね!」
私たちが交渉していた運転手は「ほらね」という表情でうんうんと頷く。
「いくら払えば行ってくれる?」背に腹は代えられない。チケットをチャラにしてしまう方が何倍も金額はデカイんだから。
運転手はしばらく思案していたが、渋々と「$120」と口にした。「$120に……プラス、チップだ!」うわあ、強気だなあ、倍額ときたか!
これはあらかじめチップの額も決めておいた方がよさそう。じゃあさじゃあさ、チップ含めて$140でどう? 運転手はようやく頷き、とりあえずの交渉は成立した。ああー、よかった、空港へ行ける。日本に帰れる。私が手放しで安堵しかけたところへ運転手からの容赦ない言葉が投げつけられる。「キャッシュで払ってよ」え? なんですと? 現金は$90弱しかないんですけど……。これはMちゃんに現金を借りるしかない。

>> Mちゃん宅に滞在させてもらってたことで、即座に現金を借りることができたわけで、私は本当に助けられた。だって、カード社会のアメリカの旅には本来なら現金はほとんど必要ないんだもの。本来なら$90近くもキャッシュ残してあれば必要十分なわけで。$140で商談成立しても、Mちゃんたちがいなかったら銀行のキャッシュディスペンサーを探すところから始めなくちゃならない。見つけたとしても、停電したりシステムがダウンしたりで口座からもまともに引き出せたかはわからないし

Mちゃんが大慌てで部屋にお金を取りに戻ってくれている間、私たちはせっかく捕まえたタクシーを逃してしまわないよう運転手と会話を続けた。Mちゃんのご主人は$140ポッキリで追加料金は要求しないことを運転手に念押ししてくれた。あああ、いけないいけない。ここ10数年は空港の行き帰りにも公共交通ばかり使ってて、タクシーなんて久し振りだったもんだから確認を怠りかけてたわ。そのあたりしっかり念を押しておかないと、やれ荷物の料金がとか割増の料金がと言われることもあるからね。

そんなわけでMちゃんとの別れはとても慌ただしいものとなってしまった。名残惜しさの欠片もないったら。

アパートメント前はそうでもなかったけれど、60丁目近辺は大変な渋滞になっていて、コロンバス・サークルを抜けるためだけに20分もかかってしまった。なにしろ「ここは道路じゃなくて駐車場なの?」って思ってしまうほどに、ほとんど動かないクルマがぎゅうぎゅう詰めなんだもの。遅々として進まない状況に、運転手が時折深いため息をつく。いいじゃんよ、往復ぶんの料金払うって言ってるんだから。悔しいので、私もわざとらしく大きくため息をついて応酬してやった。

JFKまでこんな調子でちんたらしか進めないかと思っていたら、マンハッタンを出る橋を渡るなり意外にスムーズに道は流れ始めた。ていうか、ガンガン飛ばせている。対向車線もガンガン流れてる。まあ、つまりは、JFK空港とマンハッタンを結ぶ動脈はもう回復したってことなのね。2時間半どころか50分くらいで空港に到着してしまった。
ええええ〜〜〜、運転手、完全に丸儲けじゃん

通常の時間よりちょっと余計にかかっただけだけど、始めの約束通りに私は現金で$140を払った。ここでゴネるのはスマートじゃないからね。ちゃんと笑顔でお礼の言葉も添えて。ねっ、オトナでしょ? ところが、ヤツは$6.45の橋料金を請求しやがる。はあっ? だって全部全部コミコミで$140って約束したでしょ?
「マンハッタンにかかる橋は出るのは無料だけど、入るのには通行料金がかかる。自分はマンハッタン島でしか営業が出来ないから、どうしたこうした」運転手はくどくどと言い訳を言った。
ああ、どの車でも空港から客を乗せられるわけではなくて何か許可とか要るのかもしれない。そういう場合は帰りの通行料金を客が持ってあげるのかもしれない。それはわかる、わかるよ。確かにさあ、全部コミコミでの念押しの時、橋の通行料のことは言わなかったよ。で・も・さあ! 私、倍額払ってるよね!? ホントに時間が倍かかったならともかく、15分くらいしか変わらなかったよね? 帰りだって道路流れてたよね、スムーズに帰れそうだったよね!!? 「$6.45くらいオマケしとこうか」って思いませんかね? そういう場合。

ものすごーーく英語が達者だったら、そのくらいの論破は出来たと思うけど、英語力以前に面倒臭くて数ドルのために闘う気力がなかった。まあ、いいや。帰れないかもしれなかったこと思えば、安いもんだよね。せめてもの抵抗として、ポケットの大量の小銭(日本円でいうところの1円〜10円玉レベル)をかき集めて$7弱をじゃらじゃらと渡してやったのは、ちょっと意地悪だったと我ながら思わないでもないけどね……

空港での時間つぶしはやっぱり退屈

タクシーを降りたところで、Mちゃんに空港に無事到着の電話をした。想像以上に早かったのでMちゃんもびっくり。橋の料金を追加徴収されたくだりについて話し始めたところで携帯電話の充電が切れてしまった。お礼のメールは帰国してからゆっくり書こう。

ターミナルビルのエントランスを入るなり目の前には自動チェックイン機がずら〜り。ネットチェックインをすませてあるけれど、ここでもう一度ダメ押しのチェックインをする。出力された搭乗券を手にしてようやく安堵。よしよしよ〜〜し! これで私の航空券の権利は揺るがないものになったゾ。
それから、誰も並んでいないデルタ航空のカウンターに行ってスーツケースを預ける。荷物渡して搭乗券見せてタグもらって終わり。
出国のイミグレッションもガラガラだった。そもそもアメリカの出国手続きは検査もカード記入も何もなく、搭乗券とパスポートの提示だけで簡単に終わる。入国の時には、指紋取ったり顔写真撮ったり質問攻めにしたり荷物の全開オープンチェックしたりするくせに。去る者は追わぬっぷりは本当にすごい。
タクシーを降りてからチェックイン、荷物預け、出国まで15分かかったかどうか……。意気込んで臨んできたというのに拍子抜けしちゃう。さて、搭乗開始まで莫大に時間が余ってしまったよ、何して過ごそう? ……などと考えたところで、カフェでだらだらお茶するくらいしかないよね。そんなにお腹も空いてないけれど、何か食べておこうかな。

フードコートのピザ・ショップを覗いてみる。ハリケーンの日とは違って、それが当たり前なんだけど10種類くらいのピザが並んでいる。当たり前なんだけど、選択肢がいっぱいあることが何故か嬉しくなって、どれにしようかウキウキと悩む。結局、機内食では絶対に不足しそうな緑黄色野菜がたっぷり摂れそうな「ブロッコリーとほうれん草のスタッフド・ピザ」というヤツにした。

スタッフド・ピザのお伴の飲み物は、日本でも販売している色鮮やかな『ビタミンウォーター』なるものに初めてトライ。スポーツドリンクより薄味とのことだけど、私には合成香料っぽい甘ったるさだった。2度目はないわ

スタッフド・ピザって何かなあ?と思って後で調べたら、シカゴ・スタイルのピザのことだった。タルト型のような深皿や深いフライパンにもちもちの生地を分厚く敷いて、どっちゃりの具を乗せるのではなく詰め込んで、窯ではなくオーブンでじっくり焼くものだそう。JFKのフードコートのスタッフド・ピザは、本場シカゴのものともちょっと違うようで、サクサク度の少ないパイ皮包み焼きのような感じだった。中身のブロッコリーとほうれん草は茹で過ぎで柔らかいものの、量だけはたっぷり入っていて、チーズ風味のホワイトソース味だった。うーん、これはこれでまあ美味しいけどさあ、こういうのもピザっていうのかなあ……?

ところで、気づいてくれた人もいるかもしれないけど、私はこの旅行記では “ピッツァ” ではなく “ピザ” と表記している。私の中ではイタリアのピッツァアメリカのピザとの間には明確な線引きがされているの。これは断じて違うモノなの。

カフェテリア内には数カ所に無料の充電スタンドが置かれていて、たくさんのスマホや携帯電話がタコ足でぶら下がっていた。スタンドの周りに椅子を持ってきているのは、ノートPCを使いたい人たち。私も時間だけはあるので、ここでPCをフル充電させてもらった。

なかなか空には飛び立てない

そうこうするうちに搭乗時刻になったのでゲートに向かい、飛行機に乗り込む。何もかもが流れるように、滞りもいっさいなく、もう、笑っちゃうくらいにスムーズだ。

飛行機はターミナルビルを離れて走り始め、滑走路脇の離陸順番待ちの飛行機の列に連なった(ようだ)。方向転換の時に窓から一瞬見えた様子からすると。あと7〜8機かなあ……などと思いながらボーッと本を読んでいると、いきなりアナウンスが流れた。何と「荷物のコンテナを1個積み忘れたのでターミナルビルに一回戻る! ついでに給油もする!!」とのこと。
はああっ!? なんですと? 本日2回目の “なんですと?” だ。機内の乗客たちもアナウンスを聞いてざわざわし始めたけど、飛行機は踵を返してゴトゴトと走り始めた。

ところでさあ、コンテナの積み忘れも勘弁してほしいけど、「ついでに給油」って何? 離陸前って燃料満杯にしてるんじゃないの? まだ滑走路まで走ってきただけでしょ、給油が必要なほど燃料って減る?
なんだかなあ……。絶対スムーズにいかないだろうと覚悟すれば順調に進んで、問題が起きようもないようなところで滞る。今日はそういう日なんだな、うん。

コンテナの積み足しの後、給油車がやって来た

飛行機の停まった先にはちゃんとトラックが待機していて、確かにコンテナが1個だけ載っている。ちょうど私の席の下あたりが貨物室のようで、ういぃぃぃんと扉の開く音、ガコガコと積み込む音、再び扉の閉まる音、走り去るトラック。ふうん、もしかしたら別の理由で離陸をストップしたのかもなあ……などとちょびっと疑ってみたけれど、ホントに1個積み忘れたんだね。あの中に私の荷物があった可能性だってあるんだから、仕方ないわよね。
それからしばらくして、給油車が来た。ふううん、やっぱりちゃんと給油もするんだ。

結局離陸は2時間遅れた。そういえば、CDGでも航空機の牽引車が足りないとかで搭乗してから2時間以上待たされたっけ。あの時のエールフランスの乗務員たちも乗客たちを放置プレイだったけど、デルタ航空の乗務員も乗客ほったらかしでお喋りに興じている。シベリア上空通過許可待ちのために1時間半ほど出発が遅れた時、日航では自分の過失のように謝罪しながら飲み物サービスをしていたのに。あれがいかにもな日本の会社の日本人的対応だっただけで、世界のスタンダードではなかったってことね。あ、でも、エコノミーの客だけが放置プレイされてるのかもしれないけど。

こんなことはよくあることだからね。「どうせ飛行機乗ったらすぐに機内食出るし」などと言って搭乗前に何もお腹に入れてないと、後悔することになるのだ。今回はアメリカ系航空会社なんだから機内食なんか激マズ必至。日本の工場で作って積み込む成田発便はまだマシだけど、帰り便は推して知るべし──期待通り(!)のものだった。

離陸後すぐに被害の大きかったロングアイランド上空を飛ぶ。うわわーー、水浸しじゃないですかあ!

行きは右側、帰りは左の翼を見て飛ぶ。離陸後2時間ほどで一気に日が落ちて夜になる。

そして2〜3時間で夜明けになり、後はずっと昼の空の下だ。成田に着く頃には後ろから夕日が追いかけてきた

今回も飛行機は頑張って飛んで、ジェット気流にも乗って、飛行時間を1時間短縮して18時前に成田に着いた。到着予定時刻は16:50だったんだから、たいしたもんだ。
このような希有な災害に遭遇したにも関わらず、予定通りに往路便に乗れ、予定通り帰ってこられたことはラッキーだった。笑えないほどの深刻な被害を蒙ったのならともかく、ハリケーン・ネタのお土産話もできたしね。

 
 

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