これまで幾度となく繰り返してきたトウのたった娘すずめと後期高齢者の母ヒナコのすちゃらか旅は、
2010年12月のフランス、マルシェ・ド・ノエルとゴシック大聖堂巡りが最後となった。
フランスの旅から帰ってしばらく後、私はある病を得ることとなり
体調的にも時間的にも金銭的にも長距離旅行はしばしお預けを余儀なくされていた。
そんなこんなで5年間。齢80半ばを超えたヒナコはさすがに旅の同道はもう無理になった。
でもトウのたった娘もしっかり中高年のお年頃、初老と呼ばれるのも遠い未来ではない。
元気なうちに、歩けるうちに、ヒナコが留守番できてるうちに、
行きたいところには行っておき、見たいものは見ておかなくては!
すべてが一段落したタイミングで、突然思いついた初春のシチリア一人旅。
春を告げるアーモンドの花を求めて、シチリア東側のバロック建築の街々を巡ります。