Le moineau 番外編

21世紀始めての台湾

台北に最後に行ったのは、まだ20世紀の頃だったと思う。少なくとも5年以上はたってる。どこか懐かしいように感じたあの街は、どのように変わっているだろうか…

今回は、激安パックツアーを使った。台北3泊4日、27,000円。1月10日出発という「時期はずし」のせいもあるけど、安すぎ。格安航空券だけでも最低25,000円するのである。近場の滞在型短期旅行の値段はパックツアーにはかなわない。
私は観光なしのフリープランを選んだので、航空券+宿泊+空港〜市内の送迎のみだが、観光付きだと値段も一緒で朝食と一回昼食までついちゃうんだから…土産物屋を連れ回されても文句は言えないってモンでしょう。
とりあえず、真ん中の2日間が完全に自由ならそれでヨシ、と思うことに。ホテルも寝るだけだから、最低ランクのものにした。とはいえ、ツアーの使う「最低ランク」なんだから、バストイレは部屋にあるレベルはクリアしているハズ。

ツレはひとり。やはり「食べる」目的だとひとりだと頼む種類が限られてしまうのでね(笑)。互いの胃袋はすでに成田出発前からやる気満々である。日本の空港の高い食事なんぞに余分なお金と胃袋スペースを使う気持ちなどさらさらない。

エアーはキャセイパシフィック航空。成田出発が15:40、台北には18:35到着。激安ツアーなので午後便なのだが、その中でも比較的早めの出発時間。これなら、1日目の晩から台湾ご飯が食べられそうである。

飛行機は、ほぼ定刻で出発し、ほぼ定刻に到着した。預け荷物もないからすいすい外に出る。迎えのガイドにもすぐ会えた。いつもの旅行なら、とっととタクシーなり電車なりバスなりで市内に向かうところである。が、客が全員集まるのを待たねばならない。これが約40分。

そしてその後は、免税店に寄って30分。さらに何ケ所かのホテルを順ぐりに回る「市中引き回し」である。どうも近いホテルから順にではなく、ランクの高いところから客を降ろしているようだ。一番安いクラスの私たちは当然最後のよう。実を言うと、ツアー慣れしていない私は、これが結構かったるかった。

前は、5つ星の圓山大飯店に泊まったのだ。ここは山の上で見晴らしはいいけど、市中からのアクセスは悪かった。最寄り駅からも15分くらいかかったし。ホテルの玄関から門を出るまでも立派な庭園を横切らなくてはならなかった。それも坂道。かつての迎賓館だった建物は素晴らしいが、ホテルのサービスは「5つ星としてはどうよ?」とも感じた。
ガイドさんが「ここだけの話ね」と小声で語った話によると、最近経営者が変わって、もっとサービスは悪くなったそうである。だけど、圓山に泊まるお客さんを降ろしてから言うなんて…彼等は高いお金出してちょっと可哀想(笑)。今晩送ってもらうだけのガイドさんだけど、正直な彼女がなんか気に入った。

やっと部屋に落ち着いたのは22:00を回っていた。まっすぐ来れば20:00には着いたろうに。でも仕方ない、安いんだもんなぁ。
ホテルは、新宿と渋谷を合わせたような若いコ向けの繁華街・西門町の國光大飯店。40室くらいのこじんまりした宿。古いし調度もそっけないけど、タオルやシーツは清潔だし、十分十分。路地を1本入るので結構静かだし、なんせMRT(市内の交通システム。中心部では地下を走る。安くて便利だ。以前来た時は中心部が開通しておらずドーナツ状に路線が途絶えていた)の駅まで3分くらいなのだ。圓山の玄関から門までより近いかもね。

早速、その地下鉄に乗って晩ご飯を食べに行く。2時間も余計に市中引き回しにあってたんだからストレスもたまっちゃう。美味しいもの食べなきゃ!

まずは正当派・台湾料理

西門駅からMRTに乗る。日本にも支店のある「欣葉」の本店へ。台北市内にも5〜6店あるけど、本店は営業時間が1時頃までなので、こんな遅くでも余裕で食事が出来るのだ。
店に入ったのは11時近かったけれど、店内はまだまだたくさんの客で賑わっていた。

メニューの中に雀の挿し絵が。雀と見ると見境なく撮影してしまう(笑)

定番・前菜&酒のつまみ的メニュー、シジミのニンニク醤油漬け。唐辛子が効いて後引く味。ビールにばっちり合います

今日一番のヒットはこの潤餅! もやしや高菜、セロリ、にんじん、腸詰、焼豚…etc. 細かく刻んだいろんなものをピーナッツの粉と一緒にクレープ状の皮で包んだもの。決して甘ったるいことはなく、むしろ爽やかで豊かな味わい。すずめイチオシ!!

やはり台湾料理の定番、切り干し大根入りのオムレツ

イカのすり身団子。塩だけでシンプルに食べます。表面サクサク、中しこしこ

スープ2種。左はハマグリ。葱とたっぷり効いた生姜のあっさり味。手前は海苔のスープ。日本の海苔よりかなり歯ごたえがある。ワカメと海苔の中間くらい?

サービスで出て来たデザート。柔らかいお餅にピーナッツの粉がまぶしてあります。これはちょっとクセになる味

「無難なところでさっぱりと」のつもりで頼んだところ、目からウロコの落ちた杏仁豆腐。今までの杏仁豆腐は何だったの?と言いたくなる。香りももちろんいいんだけど、なんともたまらな〜いプルプル粘りがあるのです。二番目のヒット!

夜遅くの食事にしては、ちと食べ過ぎだったかも。でも満足。これだけ食べて2人で3,000円ほど。東京の欣葉じゃ6,000円くらいだろうな……。ああ、東京店でもこの杏仁豆腐と潤餅は食べられるのかしら? 同じ味なら多少高くてもまた食べてみたいかも。
MRT駅までは15分ほど歩くし、まだ終電があるか微妙なのと雨も降ってきたので、乗って欲しそうにすり寄ってきたタクシーでホテルへ戻る。

欣葉台菜 本店 DATA 台北市雙城街34-1號 MRT民権西路駅から徒歩約10分

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