第4話 [おかあさんの職場で暮らす] その3

さて、おかあさんの職場でぼくは昼間はどうしているんでしょう?
小さいとはいえ一応会社なので、こうしてかごに入れられています。青山の「オシャレな輸入雑貨店」で買ってもらった、見かけはかわいいけど使い勝手はえらく悪いその割に結構いい値段がしたものです。「手作り?」なんて言われちゃったりして。…つまり、ちゃっちい。

でも、ぼくは案外このかごが気に入っています。

かごに入れられていてもぼくの基本生活は変わりません。「食べる」「寝る」「ウ○チする」この3本柱でぼくは生きてるんだから。

昼間の大部分、ぼくはこうして眠っています。

ま、眠ってばかりいるわけではなく、時々きちんと存在をアピールします。まず、誰かが何かを食べてるとこうやって「それちょうだい」のポーズをします。眠ってても、満腹でも、とにかく一口もらわないと納得しません。
セロファンぴりりの音を聞くと、食べ物が出てくることが多いから、そわそわしちゃいます。

お蕎麦屋さんやお弁当屋さんの出前のおじさんが来た時も、おかあさんが支払いをしてる時からもう腰が浮いてます。
でも宅配便のおじさんには知らんぷりなぼくって、自分勝手?

そして夜も更け、来客も減り、おかあさんたちが深夜の残業モードになったころ、ぼくの自由な時間が始まるのだ!!

今日も仕事の邪魔しまくるぞ?

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