旅雀素描帖

イタリア Italy

Siena - シエナ

トスカーナ地方のほぼ中央、3つの丘にまたがるシエナの街。
かつて金融の中心として栄え、覇権を巡って
隣国フィレンツェとの間に激しい抗争が繰り広げられました。
国力だけでなく、芸術面においても
フィレンツェの写実的な画風に対し、シエナ派は繊細で神秘的。

シエナの食料品店 シエナの食料品店
(140×214mm)

バント・シェンナ。絵の具を使う人にはお馴染みの赤みがかった茶色は、「焦げたシエナ」という意味。長い時を経て、いくぶん落ち着いた褐色の街には、坂や曲がりくねった路地が似合います。中心部から少しはずれた路地の食料品店。店先のさまざまな果物たちが目に鮮やかでした。
トスカーナ・秋色の大地-1-
トスカーナ・秋色の大地-1-(158×205mm)
シエナからピエンツァに向かう、トスカーナ南部の丘陵地帯にて。いくつかの丘、いくつかの渓谷の間にはピエンツアやモンテルプチャーノなどの珠玉の小さな街が点在しています。今回は通り過ぎるだけでしたが、次の機会にはぜひ立ち寄りゆったりとした休日を過ごしたい…
トスカーナ・秋色の大地-2-
トスカーナ・秋色の大地-2-(154×203mm)
秋色に色づくトスカーナの大地をもう1枚。丘の斜面をうねうねと続く糸杉の並木は、日本の田園風景とはだいぶ趣きを異にしています。

San Gimignano - サン・ジミニャーノ

フィレンツェとシエナの真ん中あたり、ゆっくり歩いても2時間ほどで廻れる小さな町。
現在でも14本もの塔が現存する「美しき塔の町」
貴族たちの富と権力の象徴である塔、かつては72本の塔がこの小さな町を埋めたそう。
一般車両の通行を禁じた城壁内は、トスカーナで一番中世の面影の濃いところかもしれません。

サン・ジミニャーノ遠景
サン・ジミニャーノ遠景(205×137mm)
オリーブ畑や葡萄畑の広がる丘の上に、サン・ジミニャーノの町は築かれています。14世紀半ば、ペストの流行や内乱などで衰退し、発展を止めた町。今も残る14本の塔は、その盛衰をじっと見つめてきたのでしょう。
夜のチステルナ広場
夜のチステルナ広場(141×207mm)
中世の邸宅が囲むチステルナ広場。名前の由来は、中央の井戸(チステルナ)にちなんだものです。昼間はフィレンツェやシエナからの日帰り観光客で賑わう小さな町も、日が落ちると人通りも少なくなり、本来の静けさを取り戻すよう。
花のある日常-1- 花のある日常-1-
(92×137mm)

街の外側の遊歩道にて。今は使われていない古い井戸のまわりには、色鮮やかな鉢植えの花々を可憐にアレンジ。

Pisa - ピサ

莫大な富を白亜の建造物に注ぎ込んだ、かつての海洋都市。
西地中海の覇権を握った栄光をとどめるために作られた
「奇跡の広場」には、大理石の4つの建物が均整を保っています。

TOWERS-3- TOWERS-3-(88×140mm)
単なる付属の鐘楼でありながら、傾いているということであまりにも有名になってしまったこの塔。実物を見た感想は「やった!やっぱり傾いている!」でした。円柱とアーチの回廊が巡るウェディングケーキのようなこの塔は、傾斜することで螺旋に見え、一層美しさが強調されるようです。一時期立ち入り禁止でしたが、強化工事も終わり人数限定ですが登ることが出来ます。

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