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ポルトガル Portugal -part1-
Lisboa - リスボン
7つの丘の街、リスボン。 その起伏に富んだ地形は、特有の美しい街並を造り出している。 ユーラシア最西端の国の首都は、極東の日本から最も遠いはずなのに、 その飾り気のない穏やかな雰囲気は近しい親しみやすさがある。 長らく疎遠であった幼馴染みに出会ったような思いというか……
坂の街のケーブルカー (153×201mm) 両脇にぎっしりと家々の並ぶせまい急坂をごとごとと登り下りするケーブルカーは、もっともリスボンらしい光景です。マスターカードの “プライスレス” シリーズCMの最初のロケ地がこの坂道。でもここは普通の住宅街で、CMに出てきたようなレストランなんかは存在しないのですけれど。
花のある窓辺(215×153mm) サン・ジョルジェ城から石畳のくねくねした急坂を降りてゆくと、リスボンで最も古い地区アルファマの中心に入ってゆきます。細い路地や階段が入り組み、洗濯物が軒にはためく、下町の庶民の生活の場──曲がり角をひとつ曲がると突然、強い陽射しの中で静寂に包まれました。ふと視線を感じて振り返った窓の内には……
階段路地のレストラン (153×224mm) 7つの丘に囲まれ狭い路地の入り組むリスボンの町では、階段路地も立派なレストランスペースです。
聖堂のある坂道(155×194mm) 2つの鐘楼と大きなバラ窓をを持つカテドラルは、サン・ジョルジェの丘への急な坂道の途中にあります。リスボン名物のレトロな市電が、この堂々とした建物のすぐ脇をコトコトと走り抜けていきます。
旅のテーブル─フィゲイラ広場でナタ (93×138mm) 正方形の広いフィゲイラ広場の向こう側には家々の連なり、さらに向こうの丘に堅固なサン・ジョルジェ城の姿を見ながら、滞在中に何度も食べたポルトガルのエッグタルト、ナタを味わいます。
高台の老ギター弾き(210×145mm) 路地と坂道と階段の入り組むアルファマ地区を彷徨っていくと、時折視界の開ける場所に出ます。まるで海のようなテージョ川を見下ろす高台で、老人のつま弾くギターの音色は青く高い空に吸い込まれていくよう。
ガロの並ぶ店先(91×138mm) ポルトガルのシンボル・雄鶏の “ガロ” をモチーフにしたさまざまなグッズはポルトガルのいたる所で売られています。
Sintra - シントラ
詩人バイロンが「エデンの園」と称賛した美しい町は、自然と文化両方の複合世界遺産。 王室の夏の離宮、古い時代のムーア人の遺跡、お伽の国のお城のようなペナ宮殿……、 王侯貴族たちが避暑地として愛した自然豊かな町並は、今も観光客たちを魅了している。
旧市街の石段にて(146×212mm) ペナ宮殿と王宮見学、あとはユーラシア最西端のロカ岬へ向かう拠点として数時間で通り過ぎてしまう観光客が多いシントラですが、旧市街をじっくり歩いてみると、魅力的な一画をそこかしこに見つけることが出来ます。
Évora- エヴォラ
緩やかにうねる丘陵地帯の中に、古都エヴォラはある。 取り巻く城壁の中には先史、ケルト、ローマ、中世、近世……、 それぞれの時代の文化遺産が凝縮されているのだ。
ジラルド広場のカフェ (218×153mm) 12世紀初期、ムーア人の侵略から街を取り戻した英雄「命知らずのジラルド」の名を冠した広場はいつもたくさんの人で賑わっています。両側を車の行き交う道路を挟まれたオープンカフェのテーブルには、ウェイターたちが器用に道を渡って飲食物を運んできます。
Óbidos - オビドス
「谷間の真珠」の別名を持つ、城壁に囲まれた小さく可愛らしい町。 軒先に飾られる色とりどりの花々が、この愛らしい町をさらに可憐に彩る。
陽の当たる坂道(220×152mm) 溢れる陽光が強い影を落とす石畳の坂道で、杖を片手の老婦人に出会いました。絵本のような美しい街にもきちんと生活があります。
屋根の上の黒猫(110×110mm) 抜けるような青空の下、屋根瓦の赤い波の上に黒い猫
ブーゲンビリアの咲く小道-1- (154×224mm) 白い漆喰の壁は、町の旗と同じ色の青と黄色で帯状に塗られています。清楚な印象の家々の並ぶ路地には、ブーゲンビリアやゼラニウムやさまざまな色彩の花々が溢れていて、町のどこを見ても絵になることといったらありません。
ブーゲンビリアの咲く小道-2- (154×224mm) 不揃いな石畳の階段、不揃いな赤瓦の屋根、白い漆喰壁。路地のひとつひとつがとても愛らしいのです。
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