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入院の日

手術──辛く長い一夜 その1

手術──辛く長い一夜 その2

“術後ハイ”になる入院生活

とりあえず退院しちゃおう

雑踏が怖い、満員電車が怖い

おっぱいが2倍に腫れてきた!?

ああ、自分の場所に帰ってきたんだ

病理結果に打ちのめされる

感染した!!!!

どんどん変な色と形になってくる

いつまで足踏みしてたらいいのだろう

一歩進んで二歩戻る

二度目の手術は日帰りで

今度こそよくなっていくといいなあ

4ヵ月遅れの再建スタート

どうしてまた腫れてくるの!?

再建は諦めなくちゃならないのかな

「なんとかしてやれなくてごめんな」

三度目は一番悲しい手術だった

痛みより痒みの方がつらいなんて

醜い瘢痕拘縮

自家組織での再建を決意する

前を向いて歩こう


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どんどん変な色と形になってくる

感染したって? どういうこと!? 私には今ひとつ状況が飲み込めない。
Y先生は私の戸惑いには取り合わず、真剣に触診しては何か考え込んでいる。ほどなくしてS先生が呼ばれてきたが、私の赤い右乳房を見るなり「あららら……」と顔を曇らせた。え? なんなの、そんなにまずいわけ??
「入院させて洗う?」
「いや、その必要は」
「洗った方がよくない?」
「一回エキスパンダー出した方がいいかな」
「とりあえず点滴してどうしたこうした」2人のドクターはごにょごにょ相談している。
「洗うって何?」「入院?」「エキスパンダー出す?」いっぱい漏れ聞こえてくる怖い単語にいちいちびっくりしている私の呟きはとことん無視される。というか私に構っている状態ではないようで、上半身裸で放置されたまま。さすがにゾクゾクと寒くなってクシャミをしたら、慌ててナースがバスタオルをかけてくれた。なんだかすごく大ごとなようだ。私としては滲出液が貯留して赤紫に膨れていた時の方が見た目も痛みもひどいと思っていたのに、今回の赤い腫れの方がマズいらしいのだ。

結局抗生物質の点滴を受けていくことになり、経口の抗生剤も出されて、入院などという大ごとにはならずにすんだ。乳首の切除手術いつにする?って話をしに行ったはずなのに、そんなの後回し!だった。だから生理食塩水注入はもっともっと後回し、全然進まない。Y先生は点滴の指示を出し、去り際にぺしょんと凹んでいる私の肩をぽんぽんぽんと軽く叩いていった。あんまり落ち込むなって意味なんだろうなあ……。

化学療法を受けない私には縁がないはずだった点滴ルームに初めて入った。数人の患者さんたちが点滴を受けていたが、足のせ台つきのリクライニングチェアがずらっと並んでいて、少しでもリラックス出来る雰囲気になってた。
それにしても、なんで術後1ヶ月半も経って感染したのだろう? 仕事復帰直後は気持ちも張ってたけど一段落して疲れて免疫低下したのかな。私は栄養たっぷりの滲出液を長いこと溜め込んでたからなあ、細菌が繁殖したのかなあ。

3日後の10月27日、再び点滴をしに受診。点滴と経口とで抗生物質をじゃかじゃか投与している割には治りは捗々しくない。最初に点滴された翌朝には赤みが少しひいていて「抗生物質スゲエ!」って感動したけれど、その後はたいして良くもならず。でも、真っ赤っかに腫れてる割には熱感は少なく、高熱が出ているわけでもないのだ。そのかわり痛みは強くなってきた。腫れてる胸にはまだ皮膚感覚が戻らないのでほとんど痛みもないけど、脇腹とか鳩尾とかの“肋骨の隙間”がものすごい痛い。膿がじくじくじわじわ身体の随に沁みこんでいます……という嫌な感じの陰湿な痛みなのだ。だけど、創感染した時ってもっと七転八倒の耐えきれない痛みなはずだと思うけど。
とにかく抗生物質には頑張ってもらわなきゃ。エキスパンダー抜去手術にだけはならないよう祈るしかない。

週明けの31日も点滴しに受診。経口の抗生剤は別のものに変えられた。形成外科からは「気休めだけど」と抗生物質の塗り薬も処方された。血液検査の結果では取りたてて炎症反応は出ていない。見た目ほど悪くないのかなあ……?
とりあえず一週間様子見をしてみるが、これで捗々しくなかったら、いったん開いて洗浄することも考えるとY先生は言った。中の状態を見てエキスパンダーを戻す場合もあるし、1ヶ月くらいおいて再挿入の場合もある、と。そうなると、1年くらいの間にあと4回手術することになるわけで、それはあんまりにも気持ちがげんなりする回数だ。私は化学療法や放射線もないから再建に向けて最短距離で一直線!て思っていたのに。予後って何があるかわからない。この病気……やっぱり甘くない。

3日おきに抗生剤の点滴に通って、経口でもじゃんじゃん投与して、膿が沁みこむような痛みは多少軽減されてはきた。でも赤みがなかなかひいていかない。何よりも私にとって問題だったのは、手術直後にはひとまわり小ぶりながらもお椀型を保っていた乳房がどんどん変形していったことだった。滲出液を溜め込みすぎたり腫らしたり膨らしたりしたために、乳房の下方向にばかり皮膚が伸び、上部は縮み、結果的に残した乳頭乳輪の位置はどんどん上に上がってしまった。あまりにも左右差が激しすぎる。いつまでも水を注入されないままのエキスパンダーはでこぼこしてきていて、端が押されて折れ曲がり、その角がそのままの形で皮膚表面に出てしまっているのだ。乳房としてはとんでもなく変な形だし、なにしろ中から当たって痛いのだ。Lサイズのブラキャミのソフトワイヤーを一部分だけハサミで切ったりとか、一生懸命下着を工夫してるんだけど、なかなかうまくいかない。

私の胸……どうなっちゃうんだろう?

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