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4ヵ月遅れの再建スタート

1月16日は2012年初の形成外科の受診日。ようやく生理食塩水を50cc注入してもらえた。健側の胸に比べてまだだいぶ小さいけれど、わずかばかり大きく丸くなった。皮膚がピキピキ引っぱられる感じがする。中からちくちく押される感じもある。でも感染した時の痛みに比べたら全然たいしたことない。
なにしろS先生の開口一番の「あっ、いいですねー！」も聞けたのだ。ホントによくなってきたんだ〜〜〜と嬉しくなった。

感染している間は避けていた鍼灸にも久しぶりで行ったのだが、頸が右下方向にねじれてると言われた。その鍼灸師には7〜8年診てもらってるが、こんな状態になってるのは初めてだそうだ。驚いたことにそれは右胸の方を見る回数が増えてるからなのだそうだ。びっくりした。そりゃあ痛いわけだし経過が気になるから見る回数は増えてるだろうけど、だからって一日中胸ばかり見ているわけじゃない。なのに頸がねじれてしまうとは！　……それもたった4ヶ月で！　もちろん鍼と灸とで矯正はしてもらったが、今後も見ないわけにはいかないだろうから私の頸は再び右下にねじれていくわけだ。意識して左上方向に顎を上げて頸をぐーーーっと伸ばしたりしているが、そういうことでも少しは効果があるらしい。

そしてまた二週間後の1月30日にもまた50ccの注入をした。
こうして形成外科の方は順調な再スタートを切った。乳腺外科の方はどうかというと、主治医のY先生は2011年の12月いっぱいでM病院を退職し、乳腺専門クリニックを開院するとのことだった。その通達は結構慌ただしくてスタッフも患者も聞かされたのは12月に入ってからだったのだが、私は直接Y先生に転院の誘いをいただいていた。私の今後の乳癌治療はホルモン剤の処方と定期的なチェックのみなわけだから大きな病院にかかっている必要はなく、なにより私自身はY先生による継続的定期的ケアを望んでいるので、異動による主治医チェンジのありえない個人病院は願ったり叶ったりなのである。私はY先生に診てもらいたいのであって、M病院にかかっているのではないのだ。今後もM病院に通うのはS先生に診てもらうからにすぎない。

早速オープンほやほやの先生のクリニックを受診してきた。炎症の色素沈着や赤みが取れなくて、なかなか皮膚の色が戻ってこないのはちょっと気になるところではあるけれど、私の場合は傷跡が沈着しやすいタイプなので時間がかかるということかもしれない。だって、痛みの程度はずっと低いのだもの。

23日には形成を受診、再び生理食塩水を50cc追加してもらい、合計270ccになった。だんだん注入の時の抵抗みたいなのが強くなってくる感じで、まる一日が経過して翌日になってもまだピキピキみちみちと痛かった。でも一時期はデコボコですごく変な形だったのが、どんどんまあるくなってきて、ぷりりん！としてきたのが嬉しい。あと2〜３回水を足していって皮膚が十分に伸びてからシリコンインプラントに入れ替え手術をするわけだが、私は入れ替えと乳頭乳輪作りと2回受けるつもりだったのに、S先生は同時にまとめてやっちゃおうと言った。「何度も切るのいやでしょ？」
どちらも保険適用外の自費での手術なのだが、麻酔や事前検査が一回ですむぶん安くなるのかな。時間的には入れ替え手術は45分くらい、乳頭乳輪形成は1時間ちょっとくらいだとのこと。まあ、痛い思いを含め一回ですむにこしたことはない。
ただ、皮膚がいつまでも赤いのだ。熱感を持ってはいないので悪くなっているわけではないと思うのだけど……。S先生はめちゃくちゃ慎重派なので、皮膚状態がよくなってからじゃないと手術してくれないはずだ。
「5月前にはありえない？」と聞いたのだが
「うーん、夏くらいかな？」との答えだった。
エキスパンダーでは健側よりふたまわりくらい大きく膨らませるそうで、今ようやく同じくらいか心持ち小さいくらい……ということはまだまだデカくなるわけだ。手術までは巨乳生活（片っぽだけだけど）を味わうことにしよう。